鬼怒川ゴム 車体シール、ブレーキ部品など好調

2012年08月09日

ゴムタイムス社

 鬼怒川ゴム工業の第1四半期連結決算は、売上高169億3600万円、前年同期比8・4%増、営業利益18億8300万円、同1・3%減、経常利益19億5200万円、同3・0%減の増収減益となった。四半期純利益は11億8500万円で同7・6%減。

 売上高については、同社の主要得意先の自動車生産は、国内は前年の震災による生産停止の影響や再開されたエコカー補助金の効果などにより前年同期比で約2割の増加、海外は新興国を中心とした販売の増加により約2割増加、グローバルでは前年同期比で約2割の増加となり、損益については調達資材のLCC化・汎用化及びアジア・米州でのモノ造り改善活動が定着したが、国内の製品構成の変化・輸出部品の減少などにより増収減益となった。

 部門別の売上高は、車体シール部品は中国及びタイの生産量の増加により78億4100万円、同8・5%増、防振部品は生産量の増加により36億5100万円で同5・1%増、ブレーキ部品は生産量の増加により34億7700万円、同16・6%増、その他製品は受注の減少により16億5100万円、同0・7%減、その他事業は受注の増加により3億1400万円、同14・8%増となった。

 日本の売上高は主要得意先の自動車生産台数の増加により、124億8500万円、同8・1%増。営業利益はモノ造り改善・調達資材のLCC化・汎用化などの合理化を継続したものの、モデルチェンジ等による製品構成の変化及び建機他の輸出向け部品の減少などにより、11億9800万円で同11・6%減となった。
 米州の売上高は主要得意先の自動車生産台数の増加により、12億2200万円、同38・5%増。営業利益は売上高の回復及びモノ造り改善・調達資材のLCC化の効果などにより、3600万円で同530・5%増となった。
 アジアの売上高は中国の自動車生産台数が引き続き増加したことにより、32億2900万円、同1・2%増。営業利益は堅調な売上の増加とモノ造り改善のグローバル展開・調達資材の現地化・汎用化の効果などにより、6億4600万円で同18・7%増となった。

 通期の業績予想は、売上高710億円、営業利益86億円、経常利益87億円、当期純利益54億円を見込んでいる。

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