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熱分解分析法によるゴム・プラスチック材料分析の実際

― 効果的に測定するための原理と特徴、操作上の注意点を速習 ―

ゴムタイムス社

受講可能な形式

趣旨

 熱分解ガスクロマトグラフィー/質量分析法(熱分解GC/MS)を始めとする熱分解分析法は、近年の測定システムの高性能化により、高分子材料の実用的な解析・評価手法として重要な地位を占めるようになってきた。

 本講では、その基礎となる測定システムの原理と特徴、および操作上の注意点などを解説するとともに、各種実用高分子材料分析への様々な応用例を紹介する。
本講座を通じて、本手法をゴム・プラスチックなどの各種高分子材料の解析・評価に用いている技術者・研究者の皆さんが、その能力を最大限に活用して効果的に測定していただくための情報を提供することを主な狙いとしている。

受講対象者

日時 2016年6月28日10:30~16:30
講師 名古屋工業大学 大学院 工学研究科 ながれ領域 教授 大谷 肇 氏
講師略歴
受講料 48,600円
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 サイエンス&テクノロジー<S&T>
配布方法
お申込み

プログラム

1.高分子材料分析における熱分解分析法の位置づけ

2.熱分解GC/MSの基礎
 2.1 測定システムの基本特性
 2.2 測定条件の最適化と測定システムの保守・点検

3.熱分解GC/MSの実用材料分析への応用
 3.1 高分子の識別・同定
 3.2 共重合体の組成分析
 3.3 高分子の微細構造解析
  a. 共重合体の連鎖構造・連鎖分布解析
  b. 立体規則性の解析
  c. 末端基および平均分子量解析
  d. 樹脂の硬化挙動解析

4. 化学反応を加味した熱分解法による高分子分析
 4.1 ポリエステルの精密組成分析
 4.2 ポリカーボネートの末端基及び共重合組成分析
 4.3 分岐・架橋・異常構造解析
 4.4 紫外線硬化樹脂の組成・硬化度及びネットワーク構造解析
 4.5 樹脂中の高分子量光安定剤の定量

5.発生ガス分析-質量分析法(EGA-MS)による高分子材料分析
 5.1  EGA-MSの原理と特徴
 5.2 高分子配合材の成分別分析
 5.3 二段階熱分解法による添加剤及び素材高分子の分析
 5.4 高分子ブレンド・ナノコンポジットの相溶・分散状態の解析
 5.5 高分子材料の難燃化機構の解析

6.最新のトピックス
 6.1 高分子材料の劣化挙動解析
 6.2 光照射プローブ
 6.3 MALDI-MSを相補的に用いる解析
 6.4 組成および化学構造の分子量依存性解析


□ 質疑応答 □

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。

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