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CFRPの成形・加工技術とその課題

ゴムタイムス社

受講可能な形式

趣旨

CFRPの設計・保証から成形及び接合・切削加工まで!
 各種技術課題とその解決法を提示します。

受講対象者

日時 2015年11月17日10:00~16:30
講師 大同大学 工学部 総合機械工学科 教授 工学博士  平 博仁、  MSS山東肥城三英繊維工業有限公司 技術顧問  田澤 仁、  オーエスジー(株) デザインセンター開発グループ Aerospaceチーム チームリーダー  辻村 桂司
講師略歴
受講料 『CFRP成形加工 (11月17日)』のみのお申込みの場合   1名47,520円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)   *1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,720円 『CFRP特許 (11月18日)』と合わせてお申込みの場合(同じ会社の違う方でも可。※二日目の参加者を備考欄に記載下さい。)   1名66,960円(税込(消費税8%)、資料・昼食(11/17のみ)付)
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 情報機構
配布方法
お申込み

プログラム

10:00-11:30  大同大学 平 博仁 先生

「CFRPの設計・保証および用途拡大における技術課題」

 金属製品では、素材特性を材料メーカーそして形状を製品メーカーが保証するが、CFRPでは素材メーカーが供給するプリプレグや繊維束および樹脂ではCFRP後の材質が保証できない。すなわち製品メーカーが材質と形状を設計できるが、その両者とも製品メーカーの品質保証に委ねられる。そして材質・形状の実現性とも製品メーカーの設計・製造能力に依存する。
 この講演では主として航空機の例をとり、複合材料の強度に影響を与える要因、製造技術、品質保証ロジック上の課題について述べ、新製品製作にあたっての保証法について検討する。なお航空機を例に取るのは体系が整理されているからであり、その他の産業での対応法についても述べる。

○受講対象:
 ・従来金属製品を製作していたが、CFRP製品の市場に参画したいと検討している企業の人

1.はじめに
  ・複合材とは
  ・各産業で使用される複合材料の相違(特に航空機と自動車での適用内容の相違)

2.航空機におけるCFRPの適用拡大状況とその背景
  ・素材/設計・製造技術の進展(シーズ)
  ・航空機機体へのニーズ
  ・適用拡大状況と今後の展望

3.複合材料強度への各種の課題
  ・適用環境に関わる課題
  ・切欠き/開口に関わる課題
  ・製造に関わる課題
  ・その他

4.品質保証法の検討
  ・航空機の例
  ・他産業製品の検討

5.おわりに

  <質疑応答>

12:15-15:00 MSS山東肥城三英繊維工業有限公司 田澤 仁 先生

「CFRPの成形方法・最適設計及び後加工(接合)技術」

 CFRPは異方性材料であり材料特性の理解が必須である。
 産業分野では部材単体で使用されることは稀で他部材と接合して使用されることが多い。
 CFRPの強化繊維、マトリクス樹脂の選択と各種成形方法の概要解説、後加工に必要なCFRP接合等について全般的な説明を行い業務上必要な基礎知識を習得することを目的とする。

○受講対象:
 自動車関連、土木・建築補強業務関連、産業機械関連業務に携わり軽量化、剛性向上のためにCFRPの導入を検討されている方々。

○受講後、習得できること:
 CFRP利用を業務とする場合の、成形から後加工(接合)までの基礎知識の習得が可能となる。

はじめに

1.CFRP製品の需要動向

2.CFRP成形の最適設計
 1)炭素繊維の種類と形態
 2)マトリクス樹脂の種類と性質

3.炭素繊維の界面処理
 1)炭素繊維とマトリクス樹脂の接着要因
 2)界面処理のメカニズム

4.CFRPの代表的成形方法概要と特徴
 1)プリプレグ成形
 2)ウエット成形

5.CFRPの材料設計
 1)繊維配向
 2)一方向強化材の複合則

6.材料の後加工(接合)
 1)CFRPの接着接合
  a) CFRP接着のメカニズム
   ・機械的結合
   ・物理的結合
   ・科学的結合
  b)接着部にかかる応力
  c)接着部の破壊形態
  d)接着強さ
 2)CFRPの機械接合
  a)引張形式
  b)せん断形式
   ・せん断破壊形態
   ・継手効率
 3)ソケット接合
 4)膨張材による接合
 5)その他の接合

7.CFRP製品の用途事例

  <質疑応答>

15:10-16:30 オーエスジー(株) 辻村 桂司 先生

「CFRPの切削加工技術と最適工具の選定」

 切削加工分野から見る航空機産業の動向、CFRP加工における最適工具の検証ならびに、切削加工における課題解決事例について解説します。

○受講対象:
 CFRPの切削加工に携わっている方々

○受講後、習得できること:
 CFRPの切削加工における工具選定知識とトラブルシューティング事例

1.切削分野から見たCFRP活用の動向
 1)航空機産業での活用

  ・機体材料の構成比推移
  ・機体軽量化の利得
 2)他産業への広がり
  ・CFRPの市場予想
  ・自動車への展開

2.CFRP切削加工における特性と課題
 1)材料特性による難加工性

  ・各種FRPの特長と用途
  ・CFRPの代表的成形法
  ・CFRP切削時のトラブルと材料特性の照らし合わせ
 2)形状特性による難加工性
  ・大型かつ薄板構造
  ・パーツの保持の難しさ
  ・加工機の制約

3.CFRP加工用工具の選定及び推奨工具による加工事例
 1)CFRP加工用工具に求められること

  ・品位を満足させるための工具仕様
  ・品位を持続させるためのダイヤモンドコーティング
 2)トリミング
  ・オールマイティタイプルーター
  ・加工面品位重視型ルーター
  ・低抵抗型ルーター
  ・その他ルーター
 3) 穴あけ
  ・出入口両面品位重視型ドリル
  ・出口面品位重視型ドリル
  ・その他ドリル

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。

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