三井化学 岩国大竹工場プラントに再開の見通し

2012年09月11日

ゴムタイムス社

 三井化学は11日、4月22日に同社岩国大竹工場にて発生した爆発・火災事故への対応の第14報を発表した。同事故に関し、現在停止中のプラントのうち一部に再開の見通しが立ったとしている。

 現在、岩国大竹工場では「レゾルシン」、「サイメン」、「ハイドロキノン」、「メタパラクレゾール」の4プラントが停止しているが、その他の製品及び工場用役に関するプラントはすべて稼動している状況。
 停止中の上記4プラントのうち「メタパラクレゾール」については、発災したレゾルシンプラントの類似施設であることから、事故調査委員会で承認されたレゾルシンプラントへの事故再発防止策と同様の改善対策を実施した上で、関係当局に改善完了報告書を提出、7日に承認された。
 同社は今後プラント立ち上げの準備を行い、9月下旬に稼動を再開する予定。再稼動にあたっては安全確保に万全を尽くす方針。

 レゾルシンプラントは発災プラントのため、再開時期は未定。同社は見通しが立ち次第発表するとしている。サイメンプラントは、事故により延焼したため、再開時期は未定。同じく、見通しが立ち次第発表の予定。当面は市原工場で代替生産を行う。同工場では11日より生産を開始した。ハイドロキノンプラントは、発災したレゾルシンプラントの類似施設であることから、同プラントへの事故再発防止策と同様の改善対策実施に向け、計画の策定中。改善対策の実施後、関係官庁の承認の上で再稼動するとしている。

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