三井化学 中国でEPT合弁会社を設立

2011年12月22日

ゴムタイムス社

 三井化学㈱は中国石油化工股份有限公司(Sinopec)とEPT(エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム)を製造・販売する合弁会社を設立することに関して、合弁契約書へ調印したと12月21日発表した。
 三井化学とSinopecは、「合弁事業推進のためのFSに関する意向書」に基づき、共同でFS(フィージビリティースタディ)を進めてきたが、このほど合弁契約書及び合弁会社の定款へ調印を結んだ。
 現在は、会社設立に係る関係当局等への申請手続きの準備を進めている段階。
 大幅な需要増が見込まれるEPTの世界最大規模・最新鋭プラントを2014年第1四半期に営業運転を開始すべく引き続き計画を進めていくとしているが、計画では上海化学工業区に年産7万5000トンプラントを建設する。
 高付加価値な合成ゴムであるEPTは、自動車用部品(シール部品、ホース等)を主な用途としており、自動車産業が急速に拡大している中国市場で年率10%程度の大幅な需要増が見込まれている。両社は、この成長著しい中国市場をいち早く獲得すべく、双方のそれぞれの強み、すなわち三井化学の持つ高いEPT製造技術・研究開発力・販売網、Sinopecの持つ競争力ある原料とインフラ・優秀な人材を最大限に活用することにより、国際競争力をもったEPT合弁事業を実現し、両社の収益に大きく貢献することを期待している。
 EPT合弁プロジェクト
所在地=中国上海市・上海化学工業区
合弁会社=上海中石化 三井弾性体有限公司(出資比率50対50) 合弁会社設立時  期=2012年3月 
 生産能力=年産7・5万トン  
 プロセス技術=三井化学技術  
 営業運転開始時期= 2014年第1四半期  投資総額=約270億円

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