【ゴム用試験機特集】 東洋精機製作所 粘着力測定装置タッキネスチェッカを新発売

2012年06月28日

ゴムタイムス社

粘着力測定装置タッキネスチェッカを新発売 粘着力測定装置タッキネスチェッカを新発売

東洋精機製作所

 高分子材料評価試験装置として、ゴムをはじめとするプラスチックス、紙、繊維、塗料、インキなどの材料評価試験機の専門メーカーである㈱東洋精機製作所(秋山秀雄社長)は品質管理から研究開発の分野にわたり、広く社会に寄与する製品の製造・販売に取り組んでいる。
 最近の試験機動向では「当社が主力とするプラスチックやゴムなどの混練性、ゲル化性、動的熱安定性、押出し、その他の加工性を評価する試験装置『ラボプラストミル』が買い替え需要などで堅調に推移している。」(同社)と述べ、その要因としては「分散性を更に向上するための練効率向上検討ニーズに対しラボプラストミルは本体と別にアタッチメントが追加できる特長があることから、ユーザーのニーズに合わせたセグメントミキサーや二軸セグメント押出機に引き合いが増えている」という。
 更に同社は研究開発向け試験機開発に加え生産現場ユーザーのニーズにも応えるために、サンプルテストやメンテナンスサービスなどを強化している。そのなかで、今回発売予定をしているのが粘着力測定装置のタッキネスチェッカ『型式HTC‐1』。
 開発背景としてはゴム部材と補強材を包含した部材を多層に粘着して加硫するタイヤやコンベアベルトなどの生産現場の成形工程において部材のタッキネスを事前に確認することは重要であると考え、現場で部材のタッキネスを簡単に測定する装置として開発された。 「エア入りを防ぐことでタイヤの不良率を改善し、成形精度をさらに向上させる等主にタイヤメーカー向けとして開発したが、テープ等のタッキネス測定等他業界にも応用できる」(同社)。
 同社は以前から20年以上の実績のあるタッキネス測定装置「ピクマタックテスタ」があるが、同製品は主に試験室に設置し、現場から持参したサンプルのタッキネスを測定する為のものであった。しかし新発売するタッキネスチェッカは試験室までサンプルを運ばず、現場ですぐに測定ができるのが大きな特長。 また小型かつ軽量で持ち運びが容易であり、装置を測定部材に押し当てるだけで簡単に測定できる操作性も追求した。
 「現在、受注は受付ており、近々販売を開始したい。工場の技術課、保証課、製造課他それぞれのセクションの方々に品質管理の武器として活用して戴きたい」(同社)。 同製品は現在特許申請中で、同製品の接触子はユーザーの不便さを改善し、ユーザーのニーズに合わせて、ゴムのオーリングや金属リングが取付可能で再現性を向上した設計になっている。 オプションとして測定データをBluetooth通信により、100m範囲内でパソコン送信でき、またタッキネスに影響を与える測定部材の表面温度も測定できる。
 「現場の環境は、必ずしも空調されているわけではない。部材表面温度とタッキネス値の相関性は非常に高いので放射温度計を設置しタッキネスデータと温度がリンクできるようにした。その結果、タッキネスデータを室温管理や部材の在庫場所管理にも活用できる」(同社)。
 今後の計画として、「国内も強化しつつ、海外へも積極的に同製品を展開していきたい。海外では日系メーカー含め、ローカルメーカーもターゲットもしている」(同社)。
 また同社は現場の量産工場には多くのニーズやチャンスがあると見込み、今後も現場のニーズに対応し、ユーザーが求める製品の開発も強化していく。(2012年6月25日紙面掲載)

タッキネスチェッカを新発売