【ゴム用試験機特集】 レオ・ラボ ラバーキャピラリーレオメーターに注力

2012年06月28日

ゴムタイムス社

ラバーキャピラリーレオメーターに注力 国内市場を拡充しサービス強化

レオ・ラボ

 2003年に創業で世界の有数かつ有名な精密製品を扱う商社のレオ・ラボ㈱(藤巻稔社長)はドイツをはじめフランス、オランダ、イギリス、イタリア、カナダの試験機を販売し、特にヨーロッパを中心とした製品の販売展開を行っている。
 社名のレオ・ラボは物質の流動と変形に関する学問を意味するレオロジーと実験室を意味するラボラトリーを複合したもの。
 最近の全体的な動向や傾向として「昨年は製品の買い替えなどの復興需要などがあった。また日本でR&D(企業の研究開発活動)をしっかり取り組みたい、技術力を向上させていきたいという傾向で国内販売に関していい方向に向かっている。全体的にプラスチック関係のキャピラリーレオメーターや小型の混練機の引き合いがあり、買い替えまたは買い増しなど多く、お客様に無くてはならいない製品として評価していただいている」(同社)。
 今回、同社が紹介するのはドイツのGoettfert社の製品。Goettfert社はゴム・エラストマー材料の物性評価装置、成形機のパイオニア企業。特にユーザーの要求に対して、ネジ1本まで自社で製造したりするなど品質に対して徹底化し、製品を長く使用していただけるためのサービスには妥協点がない。
 そのなかで、同社が注力するのはラバーキャピラリーレオメーター(RCR)。
 同製品はレオメーター唯一無二の世界オンリーワンの製品。従来生ゴムなどの未加硫ゴムでは通常のキャピラリーレオメーターで測定できるが、同製品は加硫させながら測定できる大きな特長がある。また高せん断速度域における粘度評価に加え、射出や押出の成形性も評価できよう設計されている。
 主な特長はムーニー粘度計や振動式加硫試験機では評価できない高せん断速度領域の粘度を測定することができ、成形加工条件に即した治具の選択が可能である。またダイの先端に金型を取り付けることにより、実際の成形加工性も評価できるようになった。操作性を向上するため、測定時間が3分以内で済むように設計されており、素早い測定と解析ができるのも特長である。
 さらにユーザーが買い求めやすい価格設定にもなっている。
 今後の計画として、ユーザーに同社が取り扱う製品の認知度向上のため、展示会に積極的に出展し、またインターネットの充実に取り組んでいく。さらに今後もユーザーに対して技術的な問題も含めサービスを強化していく。(2012年6月25日紙面掲載)

ラバーキャピラリーレオメーター

 

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー