樹脂添加剤は減収減益 ADEKAの4~9月期

2020年11月19日

ゴムタイムス社

 ADEKAの2021年3月期第2四半期決算は、売上高が1386億3100万円で前年同期比5・2%減、営業利益は89億6100万円で同0・7%減、経常利益は83億6200万円で同1・0%増、四半期純利益は57億2300万円で同3・3%減となった。

 化学品事業の売上高は729億5300万円で同10・2%減、営業利益は71億9200万円で同18・0%減となった。

 樹脂添加剤は、自動車の生産・販売台数減少により、自動車部材に使用される核剤、光安定剤、ゴム用可塑剤の販売が大幅に落ち込んだ。

 建材向けでは、住宅着工戸数の減少が続き、塩ビ用安定剤の販売が北米を中心に低調だった。食品包装・医療用途では、感染予防対策として食品の個包装が増加したことにより、透明化剤等の販売が海外を中心に底堅く推移した。また、医療用チューブ等の需要増加により、当該分野に使用される安定剤の販売も堅調だった。

 自動車や家電、日用品等のプラスチック製品に幅広く使用される酸化防止剤は、価格競争の影響を受け全般的に販売が低調だった。家電筐体向けエンジニアリングプラスチック用難燃剤は、安定操業による供給体制が評価され、中国、東南アジア等で販売が好調に推移した。

 その結果、樹脂添加剤全体では、固定費の削減に努めたものの、販売数量の減少等により前年同期に比べ減収減益となった。

 情報・電子化学品の半導体向けでは、先端DRAM向け新製品の出荷が順調に拡大し、NAND向け製品の販売も中国を中心に伸長した。また、リソグラフィ工程で使用される光酸発生剤の販売が引き続き好調に推移した。一方で、半導体メモリ向け既存製品の価格下落や為替の影響を受けた。ディスプレイ向けでは、フラットパネルディスプレイの生産が持ち直し、光学フィルム向け光硬化樹脂、カラーフィルター向け光重合開始剤の販売が底堅く推移した。また、ディスプレイ用エッチング薬液の販売が堅調だった。

 この結果、情報・電子化学品全体では、半導体材料での新製品寄与もあり、前年同期に比べ増収増益となった。

 機能化学品では、自動車の生産・販売台数減少により、エンジンオイル用潤滑油添加剤や特殊エポキシ樹脂の販売が大幅に落ち込んだ。また、土木・建築や一般工業向けの界面活性剤、過酸化製品、プロピレングリコール類は、ユーザーの生産調整の影響を受け、販売が低調だった。化粧品・トイレタリー向けでは、手洗い・消毒向け製品の販売が引き続き堅調に推移したものの、インバウンド需要の消失により、化粧品向け特殊界面活性剤の販売が国内外で低調だった。機能化学品全体では、販売数量の減少や前期に実施した設備投資による償却費の増加等により、前年同期に比べ減収減益となった。

 21年3月期通期の連結業績予想は、売上高が2900億円で前期比4・6%減、営業利益が200億円で同11・2%減、経常利益が192億円で同12・6%減、純利益が120億円で同21・1%減を見込んでいる。

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