ミシュランがウェブで先行公開　10軒のセレクテッドレストラン

　ミシュランは６月12日、ミシュランガイドがおすすめする、東京の10軒の飲食店・レストランを先行公開した。年に１度のセレクション更新に先駆けて、ミシュランガイドおすすめの料理を一足先に楽しめる。店舗詳細は、ミシュランガイド公式ウェブサイト、および公式アプリにＮｅｗマークで掲載している。

　イタリア料理「エス／ｅｓｓ．」は、おいしいものを、好きな時間に、気兼ねなく楽しんでほしいと客に寄り添う。レストランの本質を体現する。

　寿司「ぎんざ鮨一代　有吾／Ｇｉｎｚａ　Ｓｕｓｈｉ　Ｉｃｈｉｄａｉ　Ｙｕｇｏ」の場所は歌舞伎座近く、黒檀の縁に白地の看板。細長い姿のすしは食べ応えあり、昼のばらちらしは人気の品。

　フランス料理「ロワゾー・ドゥ・フランス／Ｌｏｉｓｅａｕ　ｄｅ　Ｆｒａｎｃｅ」は、ポーチドエッグのムーレット、牛の赤ワイン煮込みは、ソーリューのラ・コート・ドールがブルゴーニュの風を運ぶ。

　天ぷら「天ぷら　北川／Ｔｅｍｐｕｒａ　Ｋｉｔａｇａｗａ」は、天ぷらは食べ歩き独学、魚を見る目はすし屋で養った。志すのは軽やかさと自由さ。太刀魚から始めるのは型破り。

　イタリア料理「タクボ　白金台／ＴＡＣＵＢＯ　Ｓｈｉｒｏｋａｎｅｄａｉ」では、ゲストは一つのテーブルを囲み、楽しさを分かち合う。前菜やパスタ、薪火焼きの肉をシェアして味わいたい。

　寿司「鮨処　しし／Ｓｕｓｈｉｄｏｋｏｒｏ　Ｓｈｉｓｈｉ」は、品数が豊富なおまかせ。自慢のすし種は鮪。尊敬する仲買人から仕入れ、三貫続け楽しませてくれる。

　中国料理「新楽記／Ｓｈｉｎｒａｋｕｋｉ」では、先ずは広東風の焼物を注文したい。豚やアヒル、鴨に、蜂蜜や麦芽糖、醤油などを使い旨みを凝縮させ焼き上げる。

　蕎麦「手打蕎麦　じゆうさん／Ｔｅｕｃｈｉｓｏｂａ　Ｊｉｙｕｓａｎ」は、海老の味噌漬け焼や棒にしんが揃う。細打ちのせいろは喉越しが良い。田舎は殻ごと挽くため風味豊か。

　居酒屋「釉月／Ｙｕｇｅｔｓｕ」は、流麗な筆致の献立。どの品も一工夫あり、酒が進む。作家物の器が料理と酒の楽しみを深める。

　焼鳥「酒亭　田中／Ｓｈｕｔｅｉ　Ｔａｎａｋａ」では、兄が季節の料理、弟が焼鳥を担う。地鶏の旨みを生かすため塩味が主流。端正なつまみと焼鳥に日本酒が進む。