全履協が第48回通常総会 西井会長「適正価格の形成へ」

2025年06月14日

ゴムタイムス社

 全日本履物団体協議会(全履協)は6月11日、東京・上野精養軒で第48回通常総会を開催した。総会は同協議会に加盟する日本ゴム履物協会の西井英正会長をはじめとする各団体代表者と事務局、来賓として経済産業省製造産業局生活製品課の2人が出席して行われた。
 開会に先立ちあいさつした全履協の西井英正会長は「1年前の今頃は中小企業その他の給与引き上げや経済産業省が主導して価格を引き上げていこうという話題が多かった。ただ、昨今はトランプ関税や備蓄米の放出が世間を賑わせており、給与引き上げや適正価格の話が隠れてしまっている感は否めない」と話した上で、「履物全般にしても日本靴卸団体連合会が解散するという話を伺っている。決して履物業が順風満帆な形で進んでいる状況にはないが、履物は必要な商品だ。全履協の活動を通じ、履物産業に関わる皆さんがともに進んでいけるような活動をしたい。それには、適正な価格、市場価格を形成できるよう、お互い分野で協力しながら進めていきたい」となどと述べ、挨拶を終えた。
 なお、通常総会では令和6年度事業報告、収支決算及び剰余金処分案承認の件、日本靴卸団体連合会退会の件、令和7年度事業計画案、収支予算案承認の件、日本靴卸団体連合会退会により副会長互選の件などを審議し、原案通り承認された。

西井会長の挨拶

 

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