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ランクセス  米社買収で非フタル酸系可塑剤をグローバルに強化

2011年10月28日

ゴムタイムス社

   ドイツの特殊化学品メーカーのランクセス(LANXESS)は、米国ノースカロライナ州グリーンズボロを拠点とするユニテックス社(UNITEX ChemicalCorporation)を買収することを発表しました。これにより、ランクセスは世界的な資産基盤と高品質で環境に優しい非フタル酸系可塑剤の製品群を強化する。 米国における製造拠点の買収は、ランクセスにとって初めて。両社は買収価格を公表しないことで合意している。
 非公開会社のユニテックス社(2010 年売上高約3,000万米ドル)は、従業員約40名を擁し、グリーンズボロに製造拠点を置いている。 同拠点では、主に非フタル酸系可塑剤、そして難燃剤を含むその他の特殊化学品を製造している。(年間製造能力=5万トン以上)。
 ランクセスは今回の買収により、ユニテックス社の安息香酸、クエン酸、トリメリット酸エステルを含む広範な非フタル酸系可塑剤群に加えて、柔軟に対応する製造設備の使用権を獲得することになる。ユニテックス社の製品群は、ランクセスの「メザモール(Mesamoll(R))」」「ユニモール(R)(Unimoll(R))」「アディモール(Adimoll(R))」「ウルトラモール(R)(Ultramoll(R))など、非フタル酸系可塑剤の主要製品群を補強しする。
 世界的な非フタル酸系可塑剤市場は、現在13億ユーロと推定され、年間成長率は7%。
 買収契約は直ちに締結され、ランクセスはこの買収資金を現存する流動性資産でまかなう。ユニテックス社の事業は、ランクセスの機能性化学品ビジネスユニットに統合される。
 非フタル酸系可塑剤は、北米、西欧、日本などの先進諸国市場における規制強化により需要が増加している。この傾向は、中南米など世界の新興成長市場でも同様。各国の規制機関は、玩具、食品包装、ケーブルといった消費材には、非フタル酸系可塑剤のみによって加工された柔軟性プラスチック、PVC(ポリ塩化ビニル)の使用を要請している。
 ランクセスは、すでに非フタル酸系可塑剤分野において、主要製品である「メザモール」(100%非フタル酸系のアルキルスルホン酸エステル)をはじめとする最新の製品群で業界を牽引している。 2007年には「メザモール II」の乾燥食品および水性食品用の包装材への使用が、米国食品医薬品局(FDA)により認可された。欧州でも欧州食品安全機関(EFSA)が、食品に接触する製品への「メザモールII」の使用を承認している。