ランクセス 中国のタイヤ大手にハロブチルゴムを供給

2011年08月01日

ゴムタイムス社

 ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセスは26日、中国のタイヤ大手トライアングル・グループに対し、新たにハロゲン化ブチルゴム(ハロブチルゴム)を供給する契約を結んだと発表した。 供給期間は12~14年。契約額は未公表。
 同社は過去10年以上にわたり、トライアングルにハロブチルゴムを含むタイヤ用ゴムを供給してきた。ハロブチルゴムは、気体と液体に対して高い不透過性を備えており、タイヤのインナーライナー、インナーチューブに使用される。
 調印式は、山東省威海市のトライアングル本社で行われ、ランクセスのブチルゴム事業部のロン・コマンダー部長は、「世界最大となった中国のタイヤ市場がさらなる成長を続けている」と述べた。また、トライアングルのリン・ビン上級副社長は、「最高品質のブチルゴムを安定確保することで、タイヤ需要の増加に対応する」と考えを示した。
 トライアングルは乗用車用と小型トラック、トラック・バス用のタイヤのほか、オフロード用タイヤを製造。年間生産能力は2300万本で、中国国内のほか、160ヵ国以上に輸出している。 

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