三菱樹脂 中国・無錫市にフィルム子会社を設立

2013年12月13日

ゴムタイムス社

 三菱樹脂は11日、中国江蘇省無錫市に10月14日、光学用ポリエステルフィルム加工製品の製造・販売子会社 三菱樹脂光学フィルム(無錫)社(MPFW社)を設立したと発表した。
 中国で液晶テレビの偏光板向けリリースフィルム等を生産・供給するべく、約20億円を投じて、ポリエステルフィルムのコーティングラインを導入し、2015年4月に稼働を開始させる予定。
 MPFW社は中国 江蘇省無錫市高新技术产业开发区に所在。資本金は13億円で、三菱樹脂が100%株主。
 中国に液晶パネルの新工場が相次ぎ建設されるなか、同社は、液晶用バックライト部材等に使われるポリエステルフィルムを現地にて生産・供給することを目的に、三菱樹脂ポリエステルフィルム(蘇州)社を設立し、同年夏より生産を開始した。一方、液晶部材のひとつで、あらゆる方向に振動している光から透過軸と同方向に振動している光を取り出す部材である偏光板についても、中国での生産が今後本格化される見込みであることから、同社は無錫市にMPFW社を設立し、ポリエステルフィルムのコーティングラインを導入することで、立ち上がりが予想される中国の偏光板メーカーに対して、ポリエステルフィルム(原反)にシリコンを塗布した偏光板向けリリースフィルム(離型フィルム)等を2015年4月(予定)から供給するとしている。
 同社は、新たな市場形成が見込まれる中国において、ポリエステルフィルムとその加工製品の生産販売体制を確立し、光学用ポリエステルフィルムのリーディングカンパニーとしての確固たる地位を築いていく考えだ。

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