三菱樹脂 蘇州の光学用PETフィルム工場竣工

2013年10月28日

ゴムタイムス社

 三菱樹脂は24日、中国の光学用ポリエステルフィルムの製造・販売子会社の工場竣工式を同日実施したと発表した。
 竣工式が行われたのは、中国江蘇省蘇州市高新区に所在する、三菱樹脂ポリエステルフィルム(蘇州)社(MPFS社)。同社のポリエステルフィルム事業としては、日本(滋賀県)・アメリカ・ドイツ・インドネシアに続く5番目の拠点となる。工場の生産能力は、約2万2500トン/年。
 光学用ポリエステルフィルムの需要は、新興国を中心とした薄型テレビ(FPD)の販売台数の増加や、表示画面の高精細・大型化に伴い、世界的に伸長し続けており、特に液晶パネルメーカーの新工場の立ち上げが進む中国が、今後、世界最大の需要地(市場)になることが予想される。光学用ポリエステルフィルムの世界トップメーカーである同社は、新たな市場の形成が見込まれる中国で、同製品の生産・供給体制を確立することを目的に、2011年6月にMPFS社を設立し、工場建設等を進めてきた。工場が完成したことから、現地にて竣工式を実施した。同工場で生産されたポリエステルフィルムは、主に液晶バックライトユニットのプリズムシートや拡散板のベースフィルムとして使用される。
 MPFS社の資本金は84億円、株主は高新PETFILM投資が100%。董事長は永田剛氏、総経理は志波博幸氏。
 同社は、ポリエステルフィルムにおける世界のリーディングカンパニーとして確固たる地位を築くべく、中国で立ち上げたMPFS社を早期に軌道に乗せ、その後、中国での生産販売動向や需要等を見極めながら、将来の更なる投資の検討を進めていくとしている。

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