【合成ゴム特集】住友化学 SーSBRの需要が堅調推移

2013年02月20日

ゴムタイムス社

シンガポール工場 早期立ち上げ目指す

住友化学

 住友化学の機能樹脂事業部合成ゴム・エラストマー部では、低燃費タイヤ向け溶液重合法スチレンブタジエンゴム(S―SBR)の需要拡大に対応、シンガポールのジュロン島メルバウ地区に年産4万トン能力のS-SBR製造プラントの建設を進めているが、計画通り2013年央に設備が完成、商業運転を同年第4四半期に開始する。
  S―SBRは、世界的に自動車燃費規制が強化される中で、高性能低燃費タイヤ用の原料として需要が急速に拡大しており、同社では中でも成長著しいアジア市場における供給上の地理的優位性や、原料ブタジエンの安定的な確保、同社グループの既存事業との連携といった観点から、シンガポールにおいてS―SBR製造プラントを建設することを決め、2012年1月に着工した。将来さらなる需要の増加が見込まれることから、同社では第2期計画の検討も進めている。
  同社のS―SBRは独自の製造プロセス技術と高性能化のカギとなるポリマー変性技術を活かした新グレード開発により、高い省燃費性と耐摩耗性を有する優れたタイヤ材料として、顧客である国内外のタイヤメーカーから高い評価を得ているという。

 

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