三菱樹脂 長浜工場に熱電併給設備を導入 電力不足に対処

2012年10月31日

ゴムタイムス社

 三菱樹脂(姥貝卓美社長)は30日、主力工場の一つである長浜工場に都市ガスエンジンのコージェネレーション設備2基を設置すると発表した。
 長浜工場は滋賀県長浜市に所在、工場長は木戸利明氏。同増設は電力が不足した場合でも製品を顧客に安定的に供給するべく行われる。11月から工事を開始し、2013年7月には設備の設置を完了させる計画。
 同社は滋賀県の湖北地区に長浜工場・山東工場・浅井工場の3つの主力工場を有し、FPDなどで使用されるポリエステルフィルムやリチウムイオン電池部材、タッチパネル向け高機能フィルム、食品包装用フィルム、医療包装用シートなど、サプライチェーンにおいて重要な製品もしくは生活に欠かせない製品を数多く生産している。一方で、この地域は昨年の震災以降、夏季を中心に電力需給が逼迫しており、顧客からは製品供給に対する問い合わせが数多くあった。そのような状況の中、万が一、電力の供給が制限された場合でも、顧客に必要な製品を安定的に供給できるようにするため、今般、約5億円を投じて、長浜工場に都市ガスエンジンのコージェネレーション(熱電併給)設備2基(出力合計2000kw)を導入することを決めた。
 同社は電力需給状況を見極めながら、今後もお客様への安定的な製品供給を最優先に考え、各種製品の安定的な供給体制の整備に尽力していく方針。

長浜工場

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