積水化学 12月1日に三菱樹脂から管材事業譲受け

2012年10月04日

ゴムタイムス社

 積水化学工業(根岸修史社長)は3日、三菱樹脂(姥貝卓美社長)からの管材事業の譲受けに関して12月1日を事業譲受け実施予定日とし、手続きを進めていくことを発表した。二社は7月10日に包括合意書を締結し、その後、協議を進めていた。譲受けについては公正取引委員会より、8月9日付で「排除措置命令を行わない旨の通知書」を受領し、承認を受けている。
 今後は現在環境・ライフラインカンパニーにおいて推進している「総合力展開」や「バリューチェーンビジネス拡大」を加速・進化させ、ライフライン事業におけるリーディングカンパニーを目指していくとしている。
 事業譲受けの内容は、三菱樹脂の管材事業(冷熱管材事業は含まない)に関わる人員、資産、契約、知的財産権の一部、三菱樹脂販売、菱樹商事の管材事業に関わる人員、契約の一部、菱琵テクノの管材事業に関わる機械設備の一部、三菱樹脂が保有する管材関連会社、東洋化学産業・羽生プラスチック・無錫積菱塑料有限公司・エムアンドエスパイプシステムズの株式。
 顧客承継については10月から事業譲受けまでに、積水化学に順次取引関係を承継するようにしている。
 生産体制については譲受け対象の生産設備は、10月より積水化学グループの各事業場に順次移設を開始し、2012年度末までに全てを完了させる予定。今回の譲受けにより、今後増加する改修用途や耐震用途等の高機能製品の生産余力を確保するとともに、汎用品の生産拠点をエリアごとに配置することで究極コストを追求する。
 従業員について、譲受け対象事業に従事する三菱樹脂グループの従業員(三菱樹脂・三菱樹脂販売・菱樹商事)および株式譲受け対象会社の従業員約200名が、本事業譲受けにともない、積水化学グループの従業員となる予定。今回の譲受けにより、バリューチェーンビジネスへの人員シフトで不足する管材事業の人材を補完し、さらなる業績拡大を目指すとしている。

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