三井化学 中国に機能性コンパウンド事業新会社設立

2012年09月06日

ゴムタイムス社

 三井化学(田中稔一社長)は6日、中国華東地区上海市金山区に機能性コンパウンド事業の新会社「三井化学功能複合塑料(上海)有限公司」を設立すると発表した。

 同新会社では、自動車の窓枠や表皮用途の熱可塑性エラストマー「ミラストマー®」及び自動車用燃料タンクや食品包材用途の接着性ポリオレフィン「アドマー®」の製造販売を行う。
 中国では、自動車窓枠のTPV(架橋型熱可塑性エラストマー)化や高級車種の内装材への採用によるミラストマー®の需要及び、自動車燃料タンクの樹脂化や食品安全意識の高まりに伴う包装資材の多層化によるアドマー®の需要が拡大している。同社はこれに対応するため、中国華東地区に新たな供給拠点を設置する。
 同新会社は、自動車メーカーが集中している華東地区において、将来のポリプロピレン自動車材のコンパウンド拠点としての活用も含め、同地区における同社グループ全体のコンパウンド拠点としての役割を果たす。同社は、高品質の製品を供給する製造・販売・技術サービスを拡充し、更なるコンパウンド事業の強化・拡大を積極的に進める方針。

 新会社の所在地は中国上海市金山区、生産能力は1万1000㌧/年。設立は11月、営業運転開始は2014年10月を予定している。

調印式の様子

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