三井化学 中国石化とEPT合弁会社設立 年産7・5万㌧工場新設

2012年05月29日

ゴムタイムス社

  三井化学㈱(田中稔一社長)と中国石油化工股份有限公司(Sinopec 本社・中国北京市、王天普総裁)は、このほど共同出資によりEPT(エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム)を製造・販売する合弁会社「上海中石化三井弾性体有限公司」(SSME)を設立した。

 三井化学とSinopecは、2009年12月に「合弁事業推進のためのFSに関する意向書」を締結し、共同でFS(フィージビリティースタディ)を進めてきたが、このほど中国政府の事業認可を得て、合弁会社を設立したもの。
 SSMEは、メタロセン触媒を用い、最新鋭のプロセスを採用した世界最大規模のEPTプラントを中国上海市・上海化学工業区へ新設する。中国では、自動車産業の急速な拡大、および、社会インフラ(鉄道など)の整備に伴い、EPTの大幅な需要増が見込まれている。SSMEは、拡大する中国EPT市場のニーズにいち早く応えるべく、生産・供給体制の早期確立に全力で取り組んでいく。

 EPT合弁会社の概要

 1.社名 上海中石化三井弾性体有限公司(出資比率50:50)
 2.設立時期 2012年5月28日
 3.資本金 約630 百万 人民元
 4.所在地 中国上海市・上海化学工業区
 5.事業内容 EPTの製造・販売
 6.生産能力:7・5万トン/年(プロセスは、三井化学メタロセン触媒技術)
 7.営業運転開始時期 2014年第1四半期
 8.総投資額 約20億人民元
 EPTは耐候、耐オゾン性、耐熱・耐寒性、電気特性、耐化学薬品性に優れた合成ゴムであ
り、自動車部品、電線ケーブル、その他工業部品に幅広く使用されている。

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