ブリヂストン 技能オリンピック開催 技能マイスターに4名が認定

2011年08月08日

ゴムタイムス社
競技風景

競技風景

 ㈱ブリヂストンは8月2~3日の2日間、同社の市川研修センターで技能オリンピック全国大会を開催した。
 今年で2回目を数える同大会はトラック・バス用タイヤのメンテナンス作業品質の向上を目的としている。全国のタイヤ直営店およびタイヤショップから500名が参加し、県大会・地区大会を通過した25店25名が作業の技術力を競いあった。
 競技内容については、砂利路面の出張作業を前提に左後輪内側パンクタイヤの修理を依頼される設定の中、作業マニュアルに沿った標準作業を実践し、安全作業徹底、ホイール・ボルト・ナットの点検清掃、適正トルクによる締付け管理、タイヤ安全点検の徹底などを制限時間内(作業時間27分、報告3分)で競った。
 競技終了後、昨年認定された技能マイスターの模範実技が行われ、参加者は優れた実技に目を奪われていた。
 技能マイスターとは卓越した技能・コミュニケーション・指導力のある人材を意味する。その下位のレベルに技能エキスパートがある。同大会では技能マイスター認定試験も2日間にわたり行われた。
 大会終了後の表彰式ので、西海和久代表取締役専務執行役員が「当初、東日本大地震の影響で開催できるか悩んだが、こういう時だからこそ開催すべきだという現場の声が強く、開催できた。大会は5年間継続していきたい」と挨拶した。

技能マイスターの実演

技能マイスターの実演

 表彰されたのは参加者25名のうち、最優秀賞1名、優秀賞2名、入賞5名、参加賞15名、マイスター特別賞1名、ベスト・トルク賞1名。表彰された上位8名が技能エキスパートとして認定され、さらに認定試験合格者の技能マイスターは昨年は3名がだったが、今年は4名となった。
 大会の講評について髙松剛タイヤ技術サービス部長は「今回は前回に比べレベルも上がり、成績は僅差だった」と述べた。 最優秀賞を受賞し、技能マイスターにも認定された水上弥亮氏(西日本地区代表・㈱シンコウ新門司営業所)は「今回の受賞を機に日々精進し、技術により磨きをかけていきたい」と今後の抱負を述べ、2日間に及んだ大会が幕を閉じた。

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