高機能プラスチックは増収増益 住友ベークライト4~9月期

2026年11月06日

ゴムタイムス社

 住友ベークライトの2027年3月期第2四半期決算は、売上収益が1920億4100万円で前年同期比22・7%増、事業利益が280億8400万円で同64・1%増、営業利益が259億8500万円で同57・9%増、親会社の所有者に帰属する中間利益が195億6100万円で同47・2%増となった。
 セグメント別では、半導体関連材料の売上収益は705億9200万円で同37・7%増、事業利益は167億3200万円で同64・1%増となった。AIデータセンター関連の需要を背景に、パワーデバイス用途を中心に販売が伸長し、大幅な増収となった。事業利益も大幅な増益となった。
 半導体封止用エポキシ樹脂成形材料は、パワーデバイス用途に加え、ハイエンドスマートフォン、通信関連および車載用途でも好調に推移した。中国市場では、半導体内製化政策を背景に需要が拡大し、モビリティ分野ではHEV向け磁石固定用途が引き続き堅調だった。
 半導体用感光性材料は、AIデータセンター需要に牽引されたメモリ用途の需要拡大が寄与した。半導体用ボンディングペーストは、電源管理ICをはじめとするパワーデバイス用途が好調で、車載用途の高信頼性ペーストも好調を維持した。半導体基板材料「LαZ」シリーズは、パワーデバイスの部品内蔵基板用途で売上を伸ばした。
 高機能プラスチックの売上収益は633億2700万円で同23・8%増、事業利益は58億6300万円で同127・7%増となった。販売数量の増加に加え、中東情勢の悪化などに伴う原料価格の上昇に対し、販売価格の適正化を進めた。また、米ドルおよびユーロに対する円安の進行もあり、前年同期と比べ売上収益が増加した。これらの結果、採算性が改善し、事業利益も増益となった。
 工業用樹脂は、半導体用途、建材用途および砥石用途の販売が国内を中心に増加したほか、ASEAN地域での需要増を背景にタイヤ用途も伸長した。また、半導体用途の新製品も販売拡大に寄与した。成形材料は、アジア・中国地域で電機部品用途の出荷数量が増加し、北米の自動車産業向け需要も一時の低調から回復した。積層板は、原料価格の高騰を受けて販売価格の適正化を進めたほか、車載向け放熱絶縁シートの販売数量が増加し、売上収益が伸長した。航空機部品は、欧米の航空機メーカーで増産が進み需要が増加したことに加え、補修部品市場での拡販も寄与し、大幅な増収となった。
 クオリティオブライフ関連製品の売上収益は577億5100万円で同7・4%増、事業利益は82億8300万円で同23・4%増となった。フィルム・シートを中心とする売上収益の増加に伴い、事業利益も増加した。
 フィルム・シートは、医薬品包装、Pープラス・食品包装、産業用フィルムの各分野で、顧客の増産や在庫積み増しに伴う需要を取り込み、販売数量が大きく増加した。拡販活動も寄与し、国内ではジェネリック医薬品向けのシェア拡大や、スキンパック、Pープラスのトップシールの採用拡大が進んだ。海外では、中国およびASEAN地域で産業用フィルムのシェアが拡大し、販売が増加した。
 医療機器は、国内外向けの血管内治療用ステアリングマイクロカテーテルや消化管ステントの販売が伸長した。一方、不採算であった国内透析用血液回路事業を終了した影響により、医療機器全体では減収となった。バイオ関連製品は、再生医療用や企業向け特注のバイオ器材の販売が堅調だった。
 産業機能性材料は、顧客の在庫確保の動きが弱まり、建材・店装材の販売は落ち着いた。一方、猛暑対策向けの新製品は大きく伸長した。また、2025年10月にAGCグループより譲り受けた中空ポリカーボネート事業も売上収益に寄与した。光学製品および絶縁製品は、車載向けなどで引き続き堅調に推移した。
 防水シート関連は、部材の安定供給を最優先に取り組み、建築物の屋上防水向けの売上収益が増加した。住宅リフォーム向けの需要も堅調に推移した。
 2027年3月期の連結業績予想は、売上収益が4000億円で前期比25・1%増、事業利益が550億円で同59・5%増、営業利益が500億円で同40・9%増、親会社の所有者に帰属する当期利益が350億円で同24・9%増を見込んでいる。

 

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