朝日ラバーのシリコーンレンズが採用 国際宇宙ステーションの照明機器

2026年03月24日

ゴムタイムス社

 朝日ラバーは3月19日、東芝ライテックにて受託した国際宇宙ステーション(ISS)/「きぼう」日本実験棟の船外に搭載する照明機器「LEDビデオライトユニット」に、同社のシリコーンレンズ「ASA COLOR LENS」が採用されたと発表した。
 「LEDビデオライトユニット」は東芝ライテックから宇宙航空研究開発機構(JAXA)への納入が完了し、種子島宇宙センターから2025年10月26日にH3ロケット7号機により打ち上げられた新型宇宙ステーション補給機1号機(HTVーX1)に搭載され、同10月30日に国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングに成功した。
 同社のASA COLOR LENSは、自動車や一般照明、センサなどの光源部分に取り付けられ、光を集光・拡散する用途として幅広く使用されている。様々な用途の照明装置を取り扱う東芝ライテックとは従来からASA COLOR LENSの開発検討を進めていたが、この度、東芝ライテックで受託した国際宇宙ステーション(ISS)向け「LEDビデオライトユニット」に使用するレンズの相談を受け、製品開発がスタートした。
 私たちが日常を過ごす地上に比べ、宇宙空間は真空で激しい温度差があり、また様々な放射線にさらされる地上よりも過酷な環境となる。そのような特殊な環境下でも特定の範囲を効率よく照らすことができる照明ユニットの構築が必要となる。東芝ライテックで受託した「LEDビデオライトユニット」は、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」に搭載されるロボットアームの先端に取り付けられ、船外活動時や各種実験機器を操作する際の照明として幅広く使用される。
 宇宙空間では、宇宙放射線への曝露、温度サイクル(地上よりも太陽が当たる、当たらないによる温度差が大きい)、真空環境に耐えうる素材を使用する必要がある。
 同社が製造するASA COLOR LENSの原材料として使用しているシリコーンゴムは、耐候性があり熱や紫外線に強いという特徴があることから、自動車やUVライト、屋外の電光掲示板など、一般的な樹脂製などのレンズに比べて過酷な環境下での使用に適したレンズとなる。

「きぼう」日本実験棟

「きぼう」日本実験棟

LEDビデオライトユニット

LEDビデオライトユニット

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