積水化学ら、供給に向け協議を開始 フィルム型ペロブスカイト太陽電池

2026年04月23日

ゴムタイムス社

 積水化学工業は3月27日、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の製品設計・製造・販売を担う積水ソーラーフィルム(SSF)とともに、フィルム型ペロブスカイト太陽電池「SOLAFIL」の事業化・製品開発に取り組んできたが、今般事業開始を決定し、顧客への供給に向けた具体的な協議を開始したことを発表した。

 同社とSSFは2025年度の事業化を目指し、フィルム型ペロブスカイト太陽電池「SOLAFIL」の開発・量産技術確立に取り組んできた。今回、現有設備による製造技術の確立と金属屋根を設置対象とする製品および設置仕様の事業化準備が完了したので、フィルム型ペロブスカイト太陽電池製品の事業化を開始した。

 事業化の概要として、①環境省2025年度公募の「ペロブスカイト太陽電池の社会実装モデルの創出に向けた導入支援事業」で採択された自治体・事業者(さいたま市、滋賀県、西日本高速道路株式会社、福岡県、福岡市)、②東京都の「都有施設へのAirソーラー先行導入事業」、①②を対象に金属屋根に設置する製品の提供をする。

 「SOLAFIL」は、SSFのフィルム型ペロブスカイト太陽電池のブランド名である。Solar Filmの略称であり、親しみやすい愛称として用いている。
 技術の特徴をストレートに表現することで、誰にでも「フィルム形状の太陽電池」をイメージしやすくしている。また、「Fil」は「Fill」(満たす)を想起させる意味を込め、暖かい太陽エネルギーで人々の生活を満たしていくという想いを表現している。
 コンセプトロゴの「O」は太陽を、「L」はフィルムの形状に見立て、太陽光がフィルム型太陽電池を照らし、脱炭素社会が実現した穏やかな日常を表している。

 2026年度は、現有設備による限定的な生産量となるが、可能な限りの製品提供を進めていく。
 同社とSSFは、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の社会実装の普及拡大に向け、2027年度の100MW規模生産ラインの立ち上げによる供給量拡大を最優先事項として取り組み、脱炭素社会の実現に貢献していくとしている。

事業開始発表の様子

事業開始発表の様子

「SOLAFIL」

「SOLAFIL」

「SOLAFIL」ロゴマーク

「SOLAFIL」ロゴマーク

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