UBEは12月23日、環境製品ブランド「UーBEーINFINITY」(ユービーインフィニティ)に、新たに開発品1点と製品1点を認定したことを発表した。
認定対象は、同社が開発するバイオマスコンポジットナイロン(開発品)と、同社グループのTHAI SYNTHETIC RUBBERSで製造・販売するISCC PLUS認証のマスバランス方式によるポリブタジエン製品である。
同社グループが展開する「環境貢献型製品・技術」のうち、特に優れた環境貢献を示す開発品や製品に対して同ブランドを付与することで、対象となる開発品や製品の付加価値を高める。同社は、「UーBEーINFINITY」の普及を通じて、地球環境問題の解決を目指していく。
今回認定した開発品・製品は以下の2点となる。
1点目は開発品のバイオマスコンポジットナイロンとなり、同社が有するコンポジット化技術を植物由来樹脂(ポリアミド56 およびポリアミド510)に適用したサステナブルマテリアルである。
従来の石油由来製品を上回る性能を実現し、主に自動車部材や電気・電子部材への展開が可能となる。さらに、研究開発を進めることで、建設資材や家具・雑貨など、幅広い分野でのカーボンニュートラル化に貢献することを目指す。
バイオマスや再生由来等の原料をマスバランス方式によって割り当てたISCC PLUS認証のポリブタジエン製品である。
TSLのRayong工場で生産される全てのポリブタジエン製品(UBEPOL BR、UBEPOL VCR)は、最新のISCC PLUS要求事項に準拠した認証製品である。従来品と同じ特性・仕様を満たし互換性があるため、自動車タイヤや工業用ゴム製品、靴底、ゴルフボールなどの用途で耐摩耗性、発熱性、耐久性、加工性を満たしながら、地球環境問題の対応に貢献する。
同社グループではこれまで注力してきた地球温暖化問題(カーボンニュートラル)に加えて、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブの3つの課題に取り組み、環境に貢献する製品や技術の開発とその実用化を推進している。環境貢献型製品・技術、ソリューションをより多くのお客様に提供し、社会全体の課題である地球環境問題の解決に貢献することにより、同社グループは2030年の目指す姿「地球環境と人々の健康、そして豊かな未来社会に貢献するスペシャリティ化学企業」を実現していく。

