デンカの26年3月期第3四半期連結決算は、売上高が2907億7400万円で前年同期比3・6%減、営業利益は181億9800万円で同54・0%増、経常利益は137億200万円で同216・4%増、四半期純利益は55億3500万円で同114・7%増となった。
セグメント別では、エラストマー・インフラソリューション部門の売上高は728億300万円で同13・8%減、営業損失は22億9100万円(前年同期は56億7000万円の損失)となった。クロロプレンゴムの需要は引き続き低調に推移した。このほか、農業・土木用途向けのコルゲート管の販売は増収となったが、特殊混和材の販売は工事遅れなどの影響により前年を下回った。
電子・先端プロダクツ製品の売上高は759億400万円で同12・4%増、営業利益は97億4100万円で同40・7%増となった。球状シリカ、球状アルミナの販売は、生成AI向けの需要拡大に伴い、好調に推移した。高機能フィルムも電子部品向けの需要が緩やかに回復し増収となった。また、アセチレンブラックの販売は、xEV向けは前年を下回ったが、高圧ケーブル向けが前年を上回り、全体で増収となった。このほか、高信頼性放熱プレート「アルシンク」は、電鉄向けの需要回復や直流送電向けの需要増加により増収となった。
ポリマーソリューション部門の売上高は932億5000万円で同8・9%減、営業利益は19億6700万円で同86・3%増となった。当部門の製品は、原燃料価格の下落に伴う販売価格の見直しを行った。AS・ABS樹脂やスチレンモノマーの出荷は前年を上回ったが、デンカシンガポール社のMS樹脂は前年を下回った。このほか、食品包材用シートおよびその加工品の販売は、需要回復が遅れており、前年並みとなった。
26年3月期通期業績予想は、売上高は3900億円で前期比2・6%減、営業利益は250億円で同73・4%増、経常利益は190億円で同149・2%増、当期純利益は150億円を見込んでいる。
