日本で唯一の自転車用タイヤ専業メーカーのパナレーサーは12月23日、このほどブレーキ部品を中心とした自転車用部品や金属ワイヤーを製造・販売する吉川製作所の全株式を取得したと発表した。
吉川製作所は1916年に創業し、現在は自転車用ブレーキレバーやキャリパー、ブレーキシューなどに加え、バーテープなども扱う会社となる。また2020年からはフィットネス器具などに使われる金属ワイヤー加工も行っている。
同社は吉川製作所の株式取得により、取り扱う自転車部品の幅が広がるとともに、新たにワイヤー事業が加わることで、事業範囲が拡大することになる。
同社は今年、中小企業庁が進めるプロジェクト「100億宣言」の主旨に賛同し、売上高100億円を目指すことを宣言している。今回の株式取得もその計画のもと行ったものとなる。
同社代表取締役社長大和竜一氏は、「このたびブレーキを中心とした自転車部品や金属ワイヤーを製造・販売されている株式会社吉川製作所をグループに迎えることとなった。同社は、長い業歴と評価の高い国内自転車部品メーカーであり、当社の既存事業とともに国内自転車産業の技術と伝統を継承して行きたいと思う。また、吉川製作所にとっては当社の販売力を活用した拡販ができ、当社にとっては商材の幅が広がるなど、両社でシナジーを享受することができると考えている。当社は今後もさらなる事業拡大に向けた取り組みを進め、売上高100億円を目指していく」とコメントしている。
2025年12月25日
