学生小論文アワード2023 住友理工が受賞者発表

2023年11月14日

ゴムタイムス社

 住友理工は11月13日、「第9回SDGs学生小論文アワード」by住友理工の最終審査会を実施し、4賞計7本の受賞論文を決定したと発表した。
 審査委員長には昨年同様、高村ゆかり氏(東京大学未来ビジョン研究センター教授)を迎え、厳正な選考・審査を経て決定した。
 募集テーマは、「企業が持続的に成長する「SDGs/ESG 時代の人事戦略」とは」。
 SDGsの17の目標の一つ「8・働きがいも経済成長も」にある通り、従業員に投資して能力を引き出し、働きがいや生産性の向上を目指す「人的資本経営」に注目が集まっている。では、企業が将来世代も含めたあらゆるステークホルダーの要望に応え、持続的に成長する人的資本経営を実現するには、どのような人事戦略が有効なのか。国際情勢が不安定さを増すなかで、今後の社会、環境、経済の変化を踏まえて、学生ならではの独自の視点で具体的な方法を提案してもらった。
 最優秀賞は、飯塚真由さん(一橋大学)、佐藤紺衣さん(慶應義塾大学)の「地域お魚企業合同人事部モデル~石巻市の漁業・水産加工業に着目して~」。最優秀次席には、大和夕麻さん、高岸真央さん、羽太友梨恵さん(いずれも明治大学)の「若者とパーパスで繋がる中小企業の人事戦略~企業と学生とのパーパスの共創実験を通じて~」が選ばれた。
 その他、優秀賞には、島村恵理さん(慶應義塾大学)の、「はたらくということ、一人ひとりが働きながら幸せに生きていくための考え方と「つくる」実践ワークショップ」、和田美遥さん、中村寧々さん(いずれも法政大学)の「人材が紡ぐ価値創造企業」、山老貫太さん、丸野寧さん、神原一輝さん(いずれも明治大学)の「地域中小企業の新たな人事戦略としての地域共同アルムナイコミュニティ」が選ばれた。
 審査委員特別賞には、山﨑柚佳さん、塚原彩未さん(いずれも共愛学園前橋国際大学)の「新しい育児休業制度による女性の働きがいの向上」、渡辺洋平さん(横浜国立大学)の「日本企業が「赤ちゃん」から学べること」が選ばれた。
 なお、同社の経営 Vision「2029年住友理工グループ Vision」の方向性の1つである「未来を開拓する人・仲間づくり」を強化して取り組んでいくために、後日、受賞者と審査委員、同社社長を含めた役員と意見交換の場を設ける予定となる。
 同社グループは、今回応募いただいた学生の方々の新鮮な意見を事業運営に生かし、今後も未来を担う若者の育成に貢献する活動を推進していく。
 同社は1929年に創業し、名古屋市中村区に本社を置くモノづくり企業となる。2014年に東海ゴム工業から社名を変更した。自動車(モビリティ)分野では、振動を制御する世界トップシェアの防振ゴムのほか、ゴム・樹脂ホースや、ウレタン製の制遮音品・内装品を製造。
 自動車部品の開発で培った技術を生かし、インフラ・住環境、エレクトロニクス、ヘルスケアの各分野でも事業を展開している。世界20ヵ国以上に広がるグローバルネットワークを活用して、「Global Excellent Manufacturing Company」を目指している。

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