化学メーカーの上期合成ゴム売上高

2011年11月29日

ゴムタイムス社

 《JSR》
 国内の汎用合成ゴムは、自動車タイヤの生産が世界的な需要拡大により堅調に推移したことと、価格改定により、販売数量、売上高とも増加。機能性特殊ゴムは、国内自動車生産の落ち込みの影響を大きく受けた。

 《日本ゼオン》
 合成ゴムの国内販売は、主要用途であるタイヤ・自動車関連部品の生産回復や顧客のアジア向け輸出の好調、原料高に対応した価格改定の実施等により、前年同期を大きく上回った。

 《三井化学》
 自動車部品及び樹脂改質材用途を中心とするエラストマーは、アジア地域を中心とする自動車及び産業材需要の拡大に的確に対応し、売上高が好調に推移した。

 《住友化学》
 合成樹脂や石油化学品は、震災の影響を受け、一部製品の国内出荷が減少したが、ナフサ等原料価格の高騰に伴う海外市況の上昇や国内販売価格の是正により、販売が増加した。

 《旭化成》
 ポリマー系が国内自動車向けの機能樹脂(エンジニアリング樹脂)が震災の影響等で減った。

 《宇部興産》
 ポリブタジエン(合成ゴム)、ナイロン樹脂は、原料調達や自動車向け需要などの面で懸念された東日本大震災の影響が軽微にとどまり、販売は堅調。

 《電気化学工業》
 クロロプレンゴムはアジアを中心に販売数量が増加したほか販売価格も上昇し増収となった。中国の経済引締め政策などで一時的な調整局面となっている。

 《東ソー》
 クロロプレンゴムは原料価格上昇による製品価格是正を実施した。

 《昭和電工》
 合成ゴム「ショウプレン」は販売価格の上昇により増収となったがアクリロニトリル、アンモニア、半導体向け特殊ガス販売数量の減少により減収。

 《ダイキン工業》
 フッ素ゴムは、欧州や中国では自動車関連需要が好調であったことから、売上高は増加した。

 《信越化学工業》
 シリコーンは国内販売では電気電子、化粧品用などが堅調に推移し東日本大震災後に停滞していた自動車用でも回復が見られた。

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