ブリヂストン 東京工場火災の原因と再発防止策を発表

2011年10月04日

ゴムタイムス社

 ㈱ブリヂストンは2011年8月2日(火)に発生させた東京工場精錬工程での火災事故の原因と再発防止策を10月4日、発表した。
 火災の原因については、①バンバリーのトラブル処置が長時間化したことにより、練りゴム滞留温度が上昇・発火したのに加え、本来の防災対策項目である、ゴムが滞留した際の注水が行われなかった②当該バンバリーに備えてある、ゴム滞留を検出して自動的に注水する機能が、一部ソフトの不具合により働かなかったものーと判断。
 その上で、「今回の火災を真摯に受け止め、継続して再発防止に努めることで信頼回復に全力を尽くしてく」とし以下の再発防止策を発表した。
 ①防災対策項目の再確認に加え、これらの対策項目が現場で順守されているかを定期的に確認する仕組みを導入することで、標準動作を徹底する。
 ②一部ソフトの不具合に関してはその解決を確認した。また、全てのバンバリーに関し、そのソフトが正常に作動することを確認した。
 ③既に提出済の改善計画に基づき、消防計画及び予防規程の見直しを、関係当局の指導のもと進めていく。
 同社では火災発生直後より安全確認のために、東京工場の全生産ラインを自主的に停止し、関係当局の安全の確認を得て火災が発生した精練工程のバンバリーを除く全ての生産ラインに関し、8月4日(木)午前0時30分頃より操業を再開している。バンバリーについても、8月21日に稼働を再開した。

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