2015年入社式 各企業トップからのメッセージ

2015年04月06日

ゴムタイムス社

 新年度を迎えた4月1日、多くのゴム関連企業が入社式を開催した。景気先行きの不透明感が拭いきれず、またグローバル規模の熾烈な競争にさらさる中で、各企業が直面する課題はさまざまだ。その中で各企業のトップは、晴れの門出を迎えた新入社員に対し、期待を込めてメッセージを贈った。

 2014年12月期連結決算で、売上高、営業利益ともに過去最高を記録したブリヂストン。津谷正明CEOは110名の新入社員を前に、「社会的存在として、社会のルールの中で生きていることを認識して行動してほしい」と社会人としての自覚を促し、「自分とは全く違う背景や考えを持つ人たちと人間関係を構築していくことが必要になる。自分の考えを相手に伝え、相手の言っていることを理解するためには努力が必要であることを認識してほしい」とグローバル企業で働くための心構えを説いた。

 同じく業績好調な住友ゴム工業の池田育嗣社長は、「それぞれの持ち場で一日も早く活躍し、『VISION 2020』達成の大きなカになってくれることを心から期待している。会社の枠に閉じこもることなく広く『真のグローバルプレイヤー』として自分を高める努力を忘れないでほしい」と、即戦力としての期待を込めた。

 横浜ゴムの野地彦旬社長も、やはりグローバル競争を意識して「世界を舞台に仕事をしていく中で、いろいろな国のヒト、様々な宗教・習慣・文化・歴史観・考え方等に触れることになる。否定したり、自分達の価値観や習慣を押し付けたりせずにまず『受け容れる』というスタンスが大切だ」と訓辞した。

 一方、3月に免震ゴム装置の一部が大臣認定の仕様に適合していないことが判明し、社会的・道義的な責任が問われている東洋ゴム工業。山本卓司社長は、129名の新入社員に対して、

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