東洋紡は11月26日、２０２５年11月25日開催の取締役会において、同社１００％子会社の東洋紡汽車飾件（常熟）の同社保有株式の全てを帝人フロンティアに譲渡することを決議し、２０２５年11月26日付で帝人フロンティアと株式譲渡契約を締結したことを発表した。
東洋紡汽車飾件は、同社が中国市場でのエアバッグ用基布事業の拡大を目的に２０１１年４月に中国・江蘇省常熟市に設立した。現在、同社では、エアバッグ事業の再編・事業強化のため、タイに拠点の集約を進めている。かかる状況下、今般、中国市場での事業拡大を企図している帝人フロンティアがベストオーナーであるとして、対象会社の全株式を帝人フロンティアに譲渡することを決定した。
同社は現在タイにおいて、石油化学製品大手インドラマ・ベンチャーズ傘下企業との合弁によるエアバッグ用原糸生産会社「Ｔｏｙｏｂｏ Ｉｎｄｏｒａｍａ Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｆｉｂｅｒｓ」およびエアバッグ用基布製造会社「Ｔｏｙｏｂｏ Ｓａｈａ Ｓａｆｅｔｙ Ｗｅａｖｅ」による一貫生産体制を構築している。今後、タイの拠点より、アジアをはじめ、グローバル市場に向けて、顧客の幅広いニーズに対応しながらエアバッグ用製品を供給していく。
