オカモトは11月27日、本社で決算説明会を開催し、田中祐司常務執行役員、細谷久雄執行役員が25年度中間期業績ならびに26年度通期業績予想を説明した。25年度中間期業績は、売上高が528億9900万円で前年同期比2・9%減、営業利益は25億300万円で同49・1%減、経常利益は33億8400万円で同32・5%減、当期純利益は19億4300万円で同期比34・8%減となった。
中間期業績について田中常務執行役員は「昨年対比で上半期円高による為替の影響、特に難燃剤のアンチモン等の原材料価格の高騰継続と中国経済の停滞により減益となった」と述べた。
セグメントではフィルム事業全般が前年対比でほぼ堅調に推移したものの、産業用製品の主力である車両用内装材と生活用品の主力であるコンドームは国内外で売上が減少した。
当期純利益は為替決済差損減少で5億5500万円、税金費用減少で4億2900万円等の増益要因に対し、原材料減少で12億4600万円、為替影響で5億400万円、販売減で4億8200万円等が減益要因となり、合計で10億3600万円の減少となった。
地域別では、産業品資材は国内とアジアが上期増収となったのに対し、北米は自動車内装材でモデルチェンジの遅延により減収となった。
原材料の高騰について細谷久雄執行役員は「影響が大きいアンチモンでは中国のレアアース規制の影響でこの2024年、2025年で一気に5倍以上価格が高騰している。2010年代との比較では10倍に近い高騰
2025年12月01日
