レゾナックが人員削減を決定 独拠点の黒鉛電極事業

2025年12月04日

ゴムタイムス社

 レゾナック・ホールディングスは12月1日、同社の連結子会社であるレゾナックが、同社連結対象孫会社(REC子会社)が行う黒鉛電極事業に関して、事業環境悪化の状況を踏まえて、人員削減を含む一連の合理化策を推進しているが、今般、当該事業のドイツ国内拠点(REC孫会社)の人員削減を決定したと発表した。
 黒鉛電極事業に関しては、需要動向が低迷する中、競合他社による低価格販売攻勢等により事業環境が厳しく、グローバルに拠点閉鎖を含む一連の合理化策を推進してきた。今般、欧州の独拠点においても固定費削減の為の人員削減を決定した。
 対象会社は、Resonac Graphite Germany(REC孫会社)、事業内容は、黒鉛電極の製造・販売、対象人員は41名(2025年9月30日現在の従業員数65名)、WCと合意日は、2025年11月10日、退職日は26年度以降順次となる。
 現時点までに決定済の合理化施策と期待される固定費削減効果は、施策の実行により、黒鉛電極事業としては2024年度対比で総額117億円程度(年間)の固定費削減を見込んでいる。部門の人員数に関しては、2024年度末対比で全体の約40%(約700名)の削減を決定している。
 マレーシア・中国の拠点閉鎖により48億円(1Q計上済)の費用が発生、進捗状況等は2025年下半期より顕現となる。独拠点の人員削減により9・2億円の費用が発生、2026年度より顕現となる。北米拠点の人員削減により4・2億円の費用が発生、2026年度より顕現となる。その他(人員配置転換、本社費負担軽減等)により0・6億円の費用が発生、2026年度より顕現となる。発生した費用の合計は62億円となる。
 一連の合理化施策に関しては今般の決議で一段落となる。今後は施策完了及び効果顕現を急ぎつつ、市況の状況等を踏まえ、適宜迅速な対応を行っていく。
 2025年度の業績予想には施策実行に際し発生する費用及び効果について、一定の前提の元に織り込んでおり、今般の決議による業績見通しの変更はない。2026年度の業績見通しに関しては未作成であり、発生する費用及び固定費等の費用削減効果については織り込んだ上でのガイダンス作成を行う方針となる。

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