ニッタ 2015年度入社式開催

2015年04月02日

ゴムタイムス社

 ニッタは2015年度入社式を開催した。

 新入社員に対する新田元庸社長のあいさつは以下の通り。

 皆さん、入社おめでとうございます。本日ここに25名のニッタ株式会社、ニッタ・ハース株式会社の新入社員の皆さんを迎えられたことを大変嬉しく思います。皆さんを心から歓迎します。

 新社会人として、前途洋々の希望をもって新たな人生の第一歩を踏み出されたことと思います。今日から社会人の一員として責任と自覚をもち、ニッタグループの一員として大きく成長されることを心より期待しています。

 皆さんの入社にあたり、本日は2つの点について話をさせていただきます。

 一つ目は、ニッタ株式会社がどのような会社か

 二つ目は、新入社員の皆さんに期待すること、についてです。

 ニッタ株式会社は本年3月18日に創業130周年を迎えました。

 日本に近代産業が勃興しつつあった1885年、創業者新田長次郎はここ大阪の地で、日本のリーディング産業であった繊維産業の製造機械に必要不可欠な動力伝動用革ベルトの本格製造に、わが国で初めて成功しました。

 輸入ベルトのみに頼っていた当時、この国産ベルトの品質は輸入品を凌駕するもので、多くの紡績会社に採用されました。当社の発展のみならずわが国の近代産業の発展に少なからず寄与したものと思っています。それ以来、130年にわたって動力伝動用ベルトを中心に、先進的な技術と確かな品質を通じて事業の多角化と海外進出を進めてきました。お蔭様で平成27年3月期の業績は、利益で歴代最高、また株価も上場来最高値を付けるなど順調に推移しています。

 この間当社には「発明・改良・円満」という創業者の理念がしっかりと受け継がれてきました。独創的な技術と確かな品質によるモノづくり、そして全てのステークホルダーとの信頼関係の構築と社会に奉仕する企業観。

 この企業理念に育まれたニッタの社風や文化は、我々の歴史であり拠り所です。また今日の多くのお客様の信頼のベースにもなっていると自負しています。

 皆さんは、このように素晴らしい理念や歴史のある会社に入社したことを心に刻み、「誇り」を持って社会人をスタートしていただきたいと思います。

 また、現在ニッタは「中長期経営計画 V2020」を、ニッタ・ハースは「R キューブ」を推進中で、ニッタにおいては今年は第2フェーズスタートの年であります。この第2フェーズでは2020年の目標を達成するための3本柱として1新事業・新製品の創出 2グローバル化の推進 3トータルコストダウンを揚げています。

 これらをやり遂げるため、今年度をニッタグループとして新たな時代を迎えるための「変革元年」と位置づけており、皆さんは文字通り「元年入社」となるわけです。

 持続的に成長する強いニッタ、世界の人々から愛され、社会に認められる会社であり続けるため、社員一人ひとりが新しい時代に向けて自ら定めた方向へ進化し、失敗を恐れず挑戦しようとしています。本日入社された皆さんとともに全社一丸となり、この目標に一緒にチャレンジし達成したいと思っていますので、一緒に頑張りましょう。

 それでは、次にみなさんに期待することを二つお話しします。

 まず、一つ目は、グローバル化ということです。

 先程説明した中長期計画3本柱の一つであるグローバル化推進は、ニッタが成長を続けるための重要なテーマです。ここで言うグローバルは、日本は海外と対峙した関係ではなく、日本もあくまでグローバルの一員にすぎないでというものの見方です。海外に行って外国語で商談をしたり、現地法人の運営に携わったりすることだけがグローバルではなく、日本にいる私たちも、考え方や仕事のやり方を変えながら海外と上手く融合して行く必要があります。アジアや欧米の人々との違いを認識した上で、お互いをリスペクトし仕事を進めて行けるようになって欲しいと思います。

 二つ目は、社会人としてのコミュニケーション能力をつけていただきたい、ということです。そのためには日頃「オープン」に、また「フェア」にということを心掛けてもらいたいと思います。オープンという意味は、自分ひとりで考え込んだり悩んだりせず、同僚や友達、また先輩といつでも気軽に話したり相談する、ということです。

 フェアにとは、相手の言う事は固定概念を捨ててしっかり聞いて判断するということです。

 これらを念頭に置きながら、それぞれの職場でどんどんコミュニケーションを取り、素晴らしい仲間を作ってもらいたいと思います。

 以上が、私が今日皆さんにお伝えしたいことです。

 そして最後になりましたが、今までお話ししたこともすべては「健康」あってのことです。

 そしてもう一つ職場での「安全」、この二つはどのような時でも是非心掛けていただくようお願いします。

 それでは、今後のみなさんの活躍を心から楽しみにしていることをお伝えし、私の歓迎の言葉とさせていただきます。

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