ニチリンの1~9月 海外向け堅調で増収増益

2014年11月12日

ゴムタイムス社

 ニチリンの2014年12月期第3四半期連結決算は、売上高は350億4900万円で前年同期比8・0%増、営業利益は32億6400万円で同38・1%増、経常利益は34億1200万円で同28・9%増、四半期純利益は17億6500万円で同34・2%増となった。

 日本では、国内四輪車市場は、1月から3月において消費税率引き上げ前の駆け込み需要もあり生産、販売は好調に推移したが、4月以降の生産、販売については反動による減少が続いている。一方、海外顧客向け売上高については、堅調に推移。売上高は213億1400万円、営業利益は68500万円となった。

 北米では、自動車市場は、年初に寒波による一時的な生産・販売の減少があったが、その後は堅調に推移しており、売上高は85億5100万円、営業利益は3億2200万円となった。

 中国では、自動車市場は前年第4四半期以降回復に転じ、生産・販売ともに好調が続いており、売上高は68億2300万円、営業利益は7億6400万円となった。

 アジアでは、タイでの二輪車・四輪車市場は不振が続いているが、その他地域では好調に推移していること、また、前年6月のニチリン(タイランド)の子会社化により、売上高は75億4400万円、営業利益は15億5200万円となった。

 欧州では、メーカーからの受注増加により、売上高は16億9100万円、営業利益は5100万円となった。

 通期の連結業績見通しは、売上高が470億円で前期比5・6%増、営業利益は40億円で同13・6%増、経常利益は44億円で同10・1%増、純利益は23億円で同7・9%増を見込んでいる。

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