丸尾カルシウムの4~9月期 売上増も原燃料費高騰で減益に

2014年11月11日

ゴムタイムス社

 丸尾カルシウムの15年3月期第2四半期連結決算は、売上高54億700万円で前年同期比7・9%増、営業利益は1億2400万円で同38・9%減、経常利益は1億8100万円で同34・7%減、四半期純利益は1億2400万円で同27・6%減となった。

 同社グループでは、中期的な利益拡大を目指し、生産体制の充実と合理化を図るため設備投資を積極的に行い、順調に完成して稼働した。

 業績については、商品の売上が増加し、売上高は予想を上回ることができたが、7月以降、建築用途の駆け込み需要が一巡し、主力製品の化合炭酸カルシウムの出荷が計画を下回った。

 営業利益については、原料と燃料費・電気料金の値上がりが厳しく、製品価格への転嫁も現状は進んでいないため、採算が悪化した。

 また化合炭酸カルシウム増産・生産合理化のための設備投資による、減価償却費の増加を吸収することができず、大幅な減益となった。

 経常利益は、円安による為替差益や賃貸収入などがあったものの減益。四半期純利益も減益となった。

 通期の業績予想については、前回公表からの変更はなく、売上高は108億円で同0・4%増、営業利益は2億4000万円で同46・0%減、経常利益は3億円で同48・3%減、当期純利益は1億9000万円で同50・9%減を見込んでいる。

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