【CMB特集】 ノブカワ 設備投資で色物・小口向けを強化

2014年06月28日

ゴムタイムス社

ノブカワ 設備投資で色物・小口向けを強化

 

 ノブカワ(東京都千代田区 上野和美社長)の14年3月期の売上は数量ベースで前期比6%増、金額ベースでは同8%増と好調だった。

 同社の強みは原材料だけでなく、製品を持っていること。売上構成比はCMBが7割で、押出し成形品が3割となっている。これまでは商社ルートのみでの販売だったため、営業職を置いていなかった。しかし今後は営業職を新設し、CMB・成形品ともに新規顧客の開拓を図る。

 特に成形品については、原材料との相乗効果でさらに売上を伸ばしていく計画。マーケットには「ノブカワブランド」が浸透しているものの、まだ未開拓の顧客が存在することから、その需要を取り込んでいく。

 一方、製造面では、つい最近まで高度成長期の大量生産に対応した設備のままだった。そこで生産体制に余裕のある今こそ足元を固める好機と捉え、関西・福島両工場の老朽化設備の更新を昨秋実施し、色物・小口向けなどにも対応できる体制を整えている。

現況を語る上野社長

現況を語る上野社長

 例えば、福島工場には昨年、小ロット黒物練り用の3Lニーダーラインを新設。12月には約1500万円を投資し、ラボ用インテンシブミキサーを導入した。小口練り用設備を活用し、小ロットにも柔軟に対応するなど、色物製品のA練りB練りの受注拡大に注力していく。

 設備投資については「これまでは古い機械への補修・修繕に資金を使っていたが、今後は新しい需要を開拓していくために投資を行い、毎年1億円を投じていく」と上野社長は話している。

 4月以降の需要動向は「生産財なので、消費増税前の駆け込み需要もなかったし、その反動もない」(上野社長)という状況で、15年3月期の売上は前期比15%増を見込んでいる。

 同社では人材育成にも力を入れている。6月12、13日に実施する研修旅行では外部講師を招き、3時間は組織力の発揮に関する研修を受け、もう3時間は工場ラインの品質問題に関する勉強を行う。さらに10月には

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