横浜ゴム 米で工業品生産販売子会社を統合、新会社設立

2014年04月18日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは4月18日、4月1日付で、米国の工業品生産販売子会社2社を統合し、新たにヨコハマ・インダストリーズ・アメリカズ(Yokohama Industries Americas Inc.)を設立したと発表した。
 統合したのは自動車用ホースの組立販売、自動車窓枠用シーラントの生産販売、その他工業製品の販売を行うYHアメリカと自動車用ホースなどの生産販売を行うSASラバーカンパニー。新会社は本社をケンタッキー州、生産拠点をケンタッキー州、サウスカロライナ州、オハイオ州に置く。2013年度実績で、統合した2社合計の売上高は約220億円、従業員数は約1200名。
 現在横浜ゴムグループは、エアコン用やパワーステアリング用のホースを中心とした自動車関連事業を北米、中南米でも展開しているが、今後は南米を含めた米州全域に拡大・展開していく計画。そのためには、従来別会社で行っていた事業を統合し指揮系統の一本化を図ると共に、会社名に「ヨコハマ」を用いて企業ブランドの認知度をさらに高める必要があると判断した。
 YHアメリカは1989年、自動車用ホースと金具の組立・販売会社としてケンタッキー州バーセイルズに設立された。2009年にサウスカロライナ州イーズリーに生産拠点を設置したほか、2014年内の本格稼動を目指しメキシコ・アグアスカリエンテスでも生産の準備を進めるなど生産能力の増強を図ってきた。また、同社は1998年から自動車窓枠用シーラントの生産販売も開始、2013年には同製品の生産設備を2倍に拡張するなど事業を拡大してきた。
 SASラバーカンパニーは、横浜ゴムが1989年に買収した米国モホークラバーの非タイヤ部門で1932年に設立された。本社/工場所在地はオハイオ州ペインズビル。自動車用ホース、ゴム窓枠用シール材、工業用型物ゴム製品を生産販売し、従来から自動車用ホースをYHアメリカに納入してきた。

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