レヂテックス ゴム製品の活性化処理技術 「エポトリート」を展開

2011年09月05日

ゴムタイムス社

 ㈱レヂテックス(神奈川県厚木市、046-246-1311)はこのほどパウダーを使わない、ゴム製品の活性化処理技術「エポトリート」(特許取得済)の積極販売を開始した。
 この「エポトリート」はゴム表面層を薬品にて湿式反応させエポキシ化する技術。従来のゴム製品表面改質にはパウダーやコーティング、塩素などを使ったハロゲン処理などが行われていたが、作業環境の悪化、環境負荷への問題、さらに改質後の耐久性に問題があった。同社ではそれらの問題に対して改善を図ることを主眼として「エポトリート」を開発した。
 この新技術「エポトリート」を使う事により、パウダーフリー、排水等の環境への負荷軽減、ゴム製品から出るワックスなどの他素材への移行・汚染の防止なども期待できる。
 天然ゴムおよび他のジエン系合成ゴム製品の表面における分子の二重結合部分を、過酸によりエポキシ化することにより、比較的簡単な処理設備と安価な原料とで、ゴム製品本来の弾性、伸び、引張り強さなどを損なうことなくゴム製品表面の非粘着性、滑り性、その他のバリア的効果を付与することができ、従来の塩素化処理、粉末を使用した処理、ウレタン、シリコンなどによるコーテイング処理などでは得られない特徴が出せる表面改質方法。
 また、この技術を活用することによって、製造工程での有害ガスの発生や、粉塵による汚染がない作業環境の改善が図られ、さらにゴム製品表面層のエポキシ化により、耐磨耗性、耐薬品性、耐ガス透過性、表面の光沢、皮膜の透明度の向上などの効果が得られる。  
 同社ではこれらの効果から、幅広い分野でのゴム製品の用途への応用を期待している。

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