【合成ゴム特集】旭化成ケミカルズ シンガポール、国内工場フル生産

2014年03月10日

ゴムタイムス社

ブタジエン新工法に目途 S―SBR事業の盤石な体制確保

 旭化成ケミカルズは中期経営計画「For Tomorrow 2015」に基づき、石油化学事業においてはグローバルリーディング事業と位置付けるアクリロニトリル(AN)や、省燃費型高性能タイヤ向け溶液重合法スチレンブタジエンゴム(S―SBR)などの、アジアを中心とした海外における積極的な生産体制の拡充を図っている。
 S―SBRについてはシンガポールの第一系列(年産5万t)が2013年4月半ばから商業運転が開始され10ヵ月が立つが、設備試運転を経て昨夏には既に安定操業段階にある。また、国内の川崎、大分の両工場でもフル生産、フル販売が続いているという。
 同社のS―SBRの国内生産能力(BRと併産)は川崎工場で16万5000t(うち10万5000tがS―SBRとBRの生産能力、残りがTPE等)。大分工場の公称能力は6万t(うち3万5000tがS―SBRとBRの生産能力、残りがTPE等)。両工場でS―SBR、BR合わせて14万tの生産能力を有し、このうちS―SBRが大部分を占める。  
 シンガポールの第2系列5万tの工事も計画通り進んでおり、15年前半に稼働を開始するが、

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