米SABIC 樹脂素材採用の自動車が受賞

2013年11月29日

ゴムタイムス社

 米SABICは12日、同社の樹脂素材を採用したクライスラー・グループ、日産、フォルクスワーゲンが、第43回米国プラスチック技術者協会(SPE(R))オートモーティブ・イノベーション・アワードを受賞したことを明らかにした。
 同賞は自動車およびプラスチック業界で最も歴史があり規模が大きなコンペティション。
 カテゴリー別受賞アプリケーションには、クライスラー・グループ(ボディ内装部門、2014年モデル ジープ・チェロキー、インストルメントパネル)およびフォード(シャーシ/ハードウェア部門、2014年モデル フュージョン/モンデオ、フロントバンパーエネルギーアブソーバー)などが含まれている。
 SABICの樹脂素材や設計支援を活用することで、自動車メーカー各社は軽量化から歩行者保護規制を準拠するための自由度の高いデザインに至る広範囲なニーズに対応することが可能となった。各受賞プログラムは、バリューチェーンからドライブイノベーションまで緊密な協力が必要であることを強調。また、同社のデザインおよびエンジニアリング・サポートと一緒になって、SABICの幅広いレンジにわたる熱可塑性樹脂ソリューションの問題解決能力を強調している。
 SABIC材料から成型したアプリケーションの中で今年度の最終候補に名を連ねたのは、フォードの2014年モデル リンカーンMKZラグジュアリー・セダンに採用された完全格納式パノラミックルーフシステム、フォルクスワーゲンの2013年モデル XL1ディーゼル・プラグインハイブリッドに採用されたポリカーボネートガラス仕様のサイドウィンドー、日産の2013年モデル リーフEVに採用されたバッテリーパックシステムなどである。
 同社イノベーティブプラスチックス事業の自動車部門統括責任者、スコット・ファロン氏は「顧客の皆様のアプリケーションが、業界トップの革新的な製品として選出されたことに改めて喜びを感じています。顧客の皆様が設計、加工、素材の最適な組み合わせを決定し、これらのイノベーションに命を吹き込むサポートができること、またイノベーションを実現させる役割を担っていることにやりがいを感じています。我々は、これら顧客企業の受賞に携われたことを光栄に思っております。我々の大切な顧客の皆様とともに、今後より一層の飛躍ができるよう楽しみにしています」と述べている。

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