カネカ 未来技術遺産に登録

2013年09月09日

ゴムタイムス社

 カネカは5日、同社が保有する量産初期の塩化ビニール製造装置が「国立科学博物館重要科学技術史資料」として登録されたと発表した。独立行政法人国立科学博物館は、平成20年度から重要科学技術史資料(愛称=未来技術遺産)の登録を実施している。平成25年度はあらたに22件の同資料を登録し、今回で合計135件となった。

 登録の概要は下記の通り。
▽登録番号=第00117号
▽名称(型式等)=塩化ビニール製造装置(塩化ビニールテスト重合機 5000L塩化ビニール重合機 塩化ビニール反応1号炉 アセチレン発生器)
▽所在地=大阪府摂津市 同社大阪工場内
▽所有者=カネカ 大阪工場
▽製作者=鐘淵化学工業(現=カネカ)
▽製作年=1950年
▽選定理由=日本の塩化ビニール工業の発展期初期の製造装置である。鐘淵化学工業(現=カネカ)が1950(昭和25)年に月産能力60トンで工業化した時の実験用重合器及び製造装置(重合器・塩ビモノマー反応器・アセチレン発生器)である。製造法が乳化重合法から懸濁重合法に、また原料がカーバイドから石油に移行する直前に位置し、国内に現存する最古級の製造装置である。
 登録証授与式は10日、14時30分より国立科学博物館で開催される。

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