三菱化学 ベルギーで事業買収完了

2013年06月20日

ゴムタイムス社

 三菱化学は19日、ベルギーのTessenderlo Groupからの樹脂コンパウンド事業の買収を完了したと発表した。
 同社は2013年2月17日に同買収について既に発表しているが、その後、買収対象となる事業会社の従業員会との協議、独占禁止法に基づく各国規制当局の審査など、必要な手続きを経て、今回の買収完了に至ったもの。
 同社の機能性樹脂事業は、三菱ケミカルホールディングスグループの中期経営計画「APTSIS 15」(2011ー2015年度)の成長事業に位置づけられており、自動車・医療・建材・食品包材など、多様な市場の多岐にわたる用途に、熱可塑性エラストマー樹脂・接着性樹脂・架橋性樹脂・塩ビコンパウンドなどを提供。海外展開にも積極的で、既に米国・欧州・中国・インド・タイ・シンガポールで生産・販売体制を構築している。
 今回同社が買収を完了したTessenderlo Groupの熱可塑性エラストマー・塩ビコンパウンド事業は50年近い歴史を持ち、自動車・建材・電線被覆材など幅広い用途向けに展開されており、樹脂コンパウンド分野のマーケットリーダーとして活躍している。
 同社は今回の買収により、欧州系自動車および部品メーカーへの販売加速など、欧州における機能性樹脂事業の強化、熱可塑性エラストマー・塩ビコンパウンドなどの品揃え強化、欧州を中心とした新たな事業拠点の獲得による機能性樹脂事業のグローバルな基盤拡充を目指していく。

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