東洋紡 参画プロジェクトがJECの技術革新賞受賞

2012年07月06日

ゴムタイムス社

 東洋紡は5日、同社が参画しているNEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)で実施中の複合材料開発プロジェクト「サステナブルハイパーコンポジット技術の開発」の研究成果が、世界最大規模の複合材料展示会の主催団体であるJECから、「技術革新賞 2012(自動車部門)」を受賞したと発表した。発表はシンガポールで開催された展示会「JEC ASIA」で行われた。 同プロジェクトでは、量産車の車体軽量化を目指し、「炭素繊維」と「熱可塑性樹脂」を組み合わせた新規複合材料に関する材料・成形加工・接合・リサイクル技術を開発している。これらの先端技術がJECに高く評価され、今回の受賞に至った。

 現在の炭素繊維強化複合材料は、加工性に乏しく、生産サイクルタイムも長いため、使用用途が比較的少量である航空機や超高級車等の一部に限定されており、さらに、部材同士の接合や修復(リペア)・再利用(リサイクル)の課題も残されたままの状況。今回、同プロジェクトで開発した材料・成形方法は、これらの課題を解決することが可能で、量産車使用の絶対条件である高速成形・接合性・リペア性・リサイクル性をも考慮した技術であることが高く評価されたとしている。

 開発した材料・加工方法については、材料の機械的強度以外では、部材ごとの要求性能に合った多様な材料特性や複雑形状への成形対応性が必要との指摘がされている。そのことから、今後は各開発ステージの連携を強化して、材料データベースや成形データベースの構築を図り、信頼性の向上や安全性を考慮した構造設計、評価方法の確立等を目指す方針。また、同社はこのプロジェクトで培った新規複合材料に関する技術を自動車部材用途のみならず、電気電子デバイス、医療・福祉機器などへ展開して、用途開発を進めていく予定。

NEDOプロジェクトの研究開発内容と効果

NEDOプロジェクトの研究開発内容と効果

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