リケンテクノスは6月25日、理化学研究所および産学連携型・大学発ベンチャーサーマスと共同で、微生物を活用した環境調和型材料の研究開発を進めてきた。このたび、微生物の機能を保持したままプラスチック内部に固定化する独自の「微生物コンポジット材」技術を開発したことを発表した。
本技術は、生分解性プラスチック中に特定の微生物を分散させることで、使用時には十分な機械特性を維持しつつ、一定の環境条件下で微生物の代謝機能や環境改善機能を発現させることを可能とするものである。 さらに、本材料は微生物を徐々に放出(徐放)する機能を有しており、水質浄化やブルーカーボンの生育環境改善など、海洋・湖沼環境の修復への応用が期待される。
本研究は、同社の高分子材料設計・加工技術、理研の環境微生物学・材料情報学2・医学/免疫学分野における基礎研究力、ならびにサーマスの好熱性・耐熱性微生物に関する実用的知見を融合し、材料設計からネイチャーポジティブに資する環境応用までを一体的に検討する形で実施した。
本共同研究では、微生物の生存性と機能性を維持したまま材料内部に組み込む技術を確立した。これにより、環境条件に応じて機能を発現する新たな材料設計が可能となった。
具体的には、水環境中においても機械特性を維持しつつ、微生物機能を保持・発現させるプラスチック材料の開発に成功している。
例えば、水環境中において微生物機能を保ったまま、徐々に放出(徐放)させる機能を付与することも可能であることを確認した。これにより、本材料は、ネイチャーポジティブに資するブルーカーボンの生育環境改善や水質浄化など、海洋・湖沼環境の修復技術への展開が期待される。
さらに、プラスチック材料中における微生物の代謝活性の保持や、酵素・代謝物の放出挙動を制御できる可能性も示された。こうした成果は、水環境に限らない、より広範な環境条件下での応用可能性を示すものであり、ワンヘルスやネイチャーポジティブ社会への貢献が期待される。
