東洋紡エムシーは6月2日、同社が製造販売する熱可塑性ポリエステルエラストマー「ペルプレン」の新シリーズとして、従来の高耐熱「ペルプレン」Cタイプを上回る耐熱性を有する、高融点・超高耐熱性「ペルプレン」NCタイプを開発したことを発表した。
開発品は、「ペルプレン」Cタイプが持つ柔軟性、耐油性を維持しながら、融点を220℃以上にまで向上させている。加えて、高温下でも劣化しにくい耐熱老化性を備えており、これまでフッ素樹脂が用いられてきた高温領域での用途展開を目指す。2026年7月よりサンプルワークを開始し、2027年度中の上市を目指す。
熱可塑性ポリエステルエラストマー「ペルプレン」は、ポリエステルからなるハードセグメントと、さまざまなソフトセグメントとの共重合体である。ポリエステルが持つ耐熱性、耐候性、リサイクル性に加え、ソフトセグメント由来の柔軟性、低温特性、屈曲疲労性を併せ持つ。ゴムとエンジニアリングプラスチックの双方の特性を兼ね備えた材料として、自動車部品から日用品に至るまで幅広い分野で使用されている。
近年、欧州を中心に、有機フッ素化合物(PFAS)の規制強化が議論される中、フッ素樹脂の代替材料を目指して開発したのが、この高融点・超高耐熱性「ペルプレン」NCタイプである。
ハードセグメントに「ペルプレン」Cタイプと比べて融点の高い素材を採用することで、融点を220℃以上にまで向上させたほか、耐熱老化性、耐水性、耐油性にも優れている。また、機械物性面では、フッ素樹脂と同等の水準を有しながら、軽量かつ汎用成形機による生産が可能な良成形性を実現した。


