三井化学は5月27日、東芝産業機器システムが製造・販売する2026トップランナーモールド変圧器で使用する各種プラスチック部品及び特別高圧モールド変圧器コイルにマスバランス方式によるバイオマスプラスチックが採用されたと発表した。同社は温暖化問題の解決に向けた社会のバイオマス化を進める取り組みとして、BePLAYERブランドのもとバイオマスナフサによる誘導品(バイオマス化学品、バイオマスプラスチック)の展開を拡大しており、同社はそのサプライチェーンにおける原料供給で貢献している。
同取り組みは、2026年4月から適用された変圧器の新たな省エネ基準であるトップランナー第三次基準への対応という機能面からの環境対応と合わせ、製品へのバイオマスプラスチックの導入を進めることで、東芝グループの環境未来ビジョン2050に則し、バリューチェーン全体でのカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みの実例になる。
長期使用・安全性・効率性など非常に高い性能が求められる変圧器において、物性が従来の石油由来品と変わらないマスバランス方式によるバイオマスプラスチックは、高い製品性能を維持しながら製品の環境対応を進めるための重要な役割を果たしている。
マスバランス方式(物質収支方式)とは、「原料から製品への加工・流通工程において、ある特性を持った原料(例バイオマス由来原料)がそうでない原料(例石油由来原料)と混合される場合に、その特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性の割り当てを行う手法」(環境省バイオプラスチック導入ロードマップ)を言う。
石油由来のプラスチック・化学品と物性が全く変わらないこと、これまで難しかった素材でもバイオマス化が可能となるなど、カーボンニュートラル社会の実現に向けて社会全体のバイオマス度を向上させるための重要なアプローチとなる。同社グループでは、既に約50の製品群でマスバランス方式によるバイオマス化を実現している(2025年6月現在)。また、サーキュラーエコノミーにむけたリサイクルソリューションとして展開しているケミカルリサイクルにおいても、マスバランスは重要な役割を果たし、同様に約50の製品群でケミカルリサイクル由来のプラスチックや化学品の提供を行っている。
2026年05月29日


