イソプレンは増収増益 クラレの26年1~3月期

2026年05月15日

ゴムタイムス社

 クラレの26年12月期第1四半期連結決算は、売上高が2009億1300万円で前年同期比3・1%増、営業利益は148億7000万円で同20・3%減、経常利益は137億4500万円で同22・9%減、四半期純利益は78億200万円で同35・0%減となった。

 イソプレンの売上高は215億2700万円で同9・3%増、営業利益は28億8900万円で同2・4%増。イソプレンケミカルは中国の建築用途需要低迷に加え、前年には米国関税政策の影響による需要の前倒しがあったことから、販売数量が減少した。エラストマーは販売数量が増加したものの、欧州市場等においてアジアの競合メーカーとの競争激化による影響があった。耐熱性ポリアミド樹脂〈ジェネスタ〉は、電気・電子用途、自動車用途とも拡販が進み、販売数量が増加した。

 ビニルアセテートの売上高は1019億3000万円で同1・5%増、営業利益は110億3100万円で同30・7%減となった。ポバール樹脂は、中東情勢による混乱の中で、グローバル供給体制を生かした需要の取り込みはあったものの、全体的な需要低迷の影響により販売数量が減少した。
 光学用ポバールフィルムは国際的なスポーツイベントに向けたテレビの買い替え需要に加え、半導体メモリの逼迫や中東情勢を背景に、部材調達や製品出荷への懸念からサプライチェーンで在庫の積み増しが進んだ結果、販売数量が増加した。
 高機能中間膜はPVBフィルムは欧州・アジアを中心に競争環境の厳しさが継続しており、建築用途及び自動車用途ともに販売数量が減少したほか、特殊アイオノマーシートのセントリグラスもプロジェクト延期などの影響により販売数量が減少した。
 水溶性ポバールフィルムは個包装洗剤の需要が低調に推移したことにより、販売数量が減少した。
 EVOH樹脂のエバールのは食品包装用途及び自動車用途ともに販売が堅調に推移する中、グローバル供給体制を生かした需要の取り込みもあり、全体として販売数量が増加した。

 26年12月期の連結業績予想は、売上高8500億円で前期比5・1%増、営業利益は700億円で同18・9%増、経常利益は640億円で同24・2%増、当期純利益は400億円で435・6%増を見込んでいる。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー