DUNLOPは5月13日、トラック・バス用スタッドレスタイヤ「SP011」を8月に発売すると発表した。同商品は、背反性能である氷上発進性能とライフ性能を高いレベルで両立するとともに、摩耗後の冬性能低下を抑える設計と、更生台タイヤとしての品質向上を実現した。これにより、冬季の安全運行とともに、タイヤの再利用率向上を通じてコスト低減や環境負荷低減にも貢献する。
同商品は、5月14日~16日までパシフィコ横浜で開催される「ジャパントラックショー2026」で展示予定となる。
「SP011」は、冬季の物流・輸送で使用される、トラック・バス向けのスタッドレスタイヤである。氷上路面で特に求められる氷上発進性能と、長距離・長期間使用を前提としたライフ性能という背反性能を高いレベルで両立し、摩耗が進んだ後の冬性能維持や更生利用にも対応した設計としている。冬季の安全運行を支える基本性能の強化に加え、運用面で重視される経済性や環境対応も踏まえて開発した。
主な特長は4点。
1点目は氷上発進性能とライフ性能を両立している点。新パターンを採用し、ブロック剛性を高めることでライフ性能の向上を図るとともに、エッジ成分を増やすことで氷上路面での引っかき効果も高めている。さらに、トレッドゴムには卵殻を配合し、卵殻の粒径を大きくするとともに配合量を最適化することで、氷上での引っかき効果を高めて氷上発進性能を向上させながら、ライフ性能の低下を抑えている。これらにより、氷上発進性能は現行品「SP001」比8%向上し、氷上路面での発進時に求められるグリップ性能を高めた。一方、ライフ性能は現行品「SP001」比20%以上向上し、より長く使用できる。
2点目は摩耗が進んでも氷雪上性能を維持できる点。サイプ深さを最適化することで、摩耗後の冬性能低下を抑える設計とした。摩耗が進んだ後も必要なエッジ成分(特にトレッドセンターブロック箇所)を維持し、使用初期だけでなく冬の使用期間を通して安定した性能を発揮できるようにしている。
3点目は更生台としての品質向上による経済性・環境性へ貢献している点。ケースプロファイルとビード部構造を見直すことで、更生台としての品質を向上させた。これにより、更生タイヤとしての再利用を促進し、ランニングコスト低減に貢献する。新プロファイル(フレキシブルプロファイル)では、サイド部のゴム厚みを最適化し、しなやかにすることで、リム組み作業性を向上させている。また、新ビード構造(ビードめくれ改善構造)では、ビード部の部材界面位置を見直すことで、リム組み時にダメージが発生しやすい箇所を強化し、ビードめくれの発生を抑えている。さらに、同社トラック・バス用タイヤとして初めて「リトレッドガイドサイン」を採用した。更生タイヤとして最適な取外しタイミングを可視化することで、台品質低下前の早期取り外しを促す。これらにより、更生台としての品質向上に加え、資源使用量の削減や環境負荷低減にもつながる設計としている。
2026年05月14日

