高機能プラ事業は2割増益 住友ベークライトの26年3月期

2026年05月14日

ゴムタイムス社

 住友ベークライトの26年3月期連結決算は、売上収益が3198億6700万円で前期比5・0%増、事業利益は344億9000万円で同11・8%増、営業利益は354億7800万円で同43・1%増、親会社の所有者に帰属する当期利益は280億1400万円で同45・3%増となった。

 セグメント別では、半導体関連材料は、売上収益が1063億9600万円で同16・5%増、事業利益は207億1400万円で同15・2%増となった。
 半導体封止用エポキシ樹脂成形材料は、中国の旺盛な半導体需要が継続し、加えてAI関連用途の需要が拡大した。半導体用感光性材料は、メモリ市場の回復とパワー半導体用途の拡販が進み、売上を伸ばした。半導体用ボンディングペーストは、中国内需向けの好調が持続するとともに新規拡販が進み、東南アジアで高密度パッケージ向けの需要も好調が持続している。半導体基板材料「LαZ」シリーズは、モバイル機器向けの販売伸長に加え、AIサーバー向けのパワーデバイスへの採用が拡大した。各製品での売上収益の増加に伴い、事業利益も増加した。

 高機能プラスチックは、売上収益が1054億9000万円で横ばい、事業利益は62億2400万円で同18・4%増となった。工業用樹脂は、国内で半導体用途の販売が伸長したものの、北米拠点で不採算製品の撤退を行うなど構造改革に向けた諸施策を実施した結果、売上収益は減少した。成形材料の売上も減少したが、北米自動車市場での需要停滞は回復に転じている。積層板は、車載・エアコン用途の低調が続いた。航空機部品は、顧客生産数量の回復に伴い受注が増加した。事業利益は、構造改革の効果や高付加価値製品の販売への注力、原料価格の低下により増加した。

 クオリティオブライフ関連製品は、売上収益は1071億8900万円で横ばい、事業利益は129億200万円で同9・5%増となった。医療機器は、血液バッグや低侵襲血管内治療用のマイクロ能動カテーテル、胸部ステントグラフトの販売が国内外で伸長し、北米では不採算品の整理を実施した。バイオ関連製品は、国内再生医療向け等のバイオ器材が伸長したが、北米向けは公的研究予算が縮小した影響で販売が減少した。フィルム・シートは、医薬品包装用途でジェネリック医薬品増産による需要増などによる数量増が大きく寄与した。また、半導体生産用途のシェアが拡大し、食品包装用途ではポーション用途の販売やPープラスの新規用途への採用拡大もあり、堅調に推移した。
 産業機能性材料は、建材、店装材需要が新製品や、事業譲渡を受けた中空ポリカなどにより伸長した。機能性差別化製品では、光学製品と絶縁製品の販売が、車載向けを中心に大きく伸長したが、アイウェア用途の光学製品は米国の関税政策の影響を受けた需要減で低調となった。防水シート関連は、住宅リフォーム向け販売の増加が新築住宅向け需要の落ち込みを補った。事業利益の増加については、販売価格の適正化や生産拠点再編による固定費削減も寄与した。

 27年3月期の連結業績予想は、売上収益が3370億円で前期比5・4%増、事業利益は380億円で10・2%増、親会社の所有者に帰属する当期利益は285億円で同1・7%増を見込んでいる。

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